また、トランプ大統領は貿易の相手国が特定の製品に高い関税を課している場合、相手国から輸入されるその製品に対する関税を同率に引き上げる措置についても11日か12日に表明するとしています。
これは、トランプ大統領が9日、大統領専用機内で記者団に対して明らかにしました。
この中でトランプ大統領は「月曜日に鉄鋼製品に対する関税について発表する予定だ。アメリカに入ってくる、いかなる鉄鋼製品にも25%の関税が課されることになる。アルミニウムも同じだ」と述べ、これらの製品を対象に追加関税を課す考えを示しました。
輸入されるすべての製品が対象となる場合、日本からの製品も含まれることになります。
トランプ大統領は、去年の選挙戦で1期目の政権時に導入した関税によってアメリカの鉄鋼産業が守られたと強調するとともに、中国をはじめ、海外から安い鉄鋼製品が流入し、国内産業に打撃を与えていると訴えていました。
貿易相手国が高い関税 課したら輸入製品を同率に引き上げも
また、トランプ大統領は、貿易の相手国が特定の製品に高い関税を課している場合、相手国から輸入されるその製品に対する関税を同率に引き上げる措置の導入を11日か12日に表明する考えも示しました。
詳細は、今後、明らかにするとしています。
この措置をめぐってもトランプ大統領はこれまでに不公正な貿易慣行を是正することが必要だとして、導入する意向を繰り返し表明してきました。
林官房長官「日本への影響を精査」
林官房長官は10日午前の記者会見で「鉄鋼やアルミニウムに関するトランプ大統領の発言は承知しているが、今後、明らかになる措置の具体的な内容やわが国への影響を十分精査した上で適切に対応していく」と述べました。