穴は今月5日に見つかった転落したトラックの運転席部分とみられるものの付近に開けたということで、小型のカメラや位置が測定できる機器などを入れてより正確な情報を収集したいとしています。
“紙皿”で節水を支援
一方、大規模な道路陥没の影響で排水制限が続く地域では節水を支援する動きが出ています。
八潮市で紙皿などを製造販売している会社では、食器の洗い物で水を使わずにすむようにと会社でつくった紙皿1万枚あまりを八潮市に寄付することにしたということです。
10日は紙皿が入った段ボールを出荷する作業が行われ段ボールに「がんばれ」と書かれたシールを貼り付けてトラックに積み込みました。
八潮市は受け取った紙皿を陥没現場近くに住んでいて現在、市の体育館に避難している住民への食事の支援の際に使うことにしているということです。
紙皿を寄付した「三和紙工」 塩屋隆之主任
「節水の助けになればいいと思い寄付しました。不便な生活が続いていますが、早く元に戻って欲しいです」
神奈川 藤沢 “レーダー搭載の特殊車両”で緊急点検
この事故を受けて、神奈川県藤沢市はレーダーを搭載した特殊な車両を使って、下水道管が埋設されている地中に陥没につながる空洞がないか緊急点検を行いました。
点検が行われたのは、藤沢市大鋸の下水処理施設につながる直径2メートルの下水道管が埋設されている道路です。
10日、市から依頼を受けた調査会社がレーダーを搭載した特殊な車両を用意し、走行しながら道路に向けて電磁波を照射するなどして、陥没につながる空洞が地下にないか500メートル以上にわたって調べていました。
市は、今回の点検で空洞が見つかった場合、下水道管にカメラを入れて腐食や損傷がないかさらに詳しく調査し、必要に応じて補修することにしています。
藤沢市下水道管路課の鈴木豪課長は、「目に見えない地中で、いかに効率的・効果的に調査して補修につなげるかを考えていきたい」と話していました。
福岡厚労大臣「事故の影響受け事業活動縮小した場合助成金も」
福岡厚生労働大臣は衆議院予算委員会で「道路陥没事故の影響で、客が減少したり取引先が操業を停止したりして事業主が事業活動の縮小を余儀なくされたなどと判断できる場合は、雇用調整助成金の対象となり得る。助成金をもれなく利用できるよう積極的に周知を行っていきたい」と述べました。