イスラム組織ハマスは、イスラエル側が停戦合意に違反していると主張して、今週の土曜日、15日に予定していた3人と伝えられる人質の解放を延期すると発表し、イスラエル側は激しく反発しています。
これについて、アメリカのトランプ大統領は10日、記者団に対し、「イスラエルが判断することだが、私の考えとしては今週土曜日12時までにすべての人質が解放されなければ、停戦を取りやめるよう言うだろう。それを過ぎれば、地獄のような事態が起こる」と述べて、人質の解放を進めるようハマスに警告しました。
一方で、トランプ大統領は、ガザ地区をアメリカが長期的に所有して再建すると主張し、地区の住民を別の場所に移住させるべきだとの考えを示したことに関連して、FOXニュースのインタビューに答えました。
この中で、「パレスチナの人たちにガザ地区に戻る権利はあるか」との質問に、トランプ大統領は「ない。彼らははるかによい住宅を手に入れるからだ。彼らのための恒久的な場所を建設することについて話をしている」と述べました。
今回のトランプ大統領の発言が、イスラエルとハマスの今後の協議に影響を与えることも懸念されています。