ガザ地区をめぐってトランプ大統領は先週、アメリカが長期的に所有して再建すると主張した上で住民を別の場所に移住させる考えを示し、ヨルダンやエジプトに受け入れを求めました。
ヨルダンが「パレスチナ人を追放するいかなる試みも拒絶する」などと反発すると、トランプ大統領はヨルダンへの援助の停止も辞さない構えを見せていました。
こうしたなか11日、トランプ大統領とホワイトハウスで会談したアブドラ国王は「私たちがすぐにできるのはがんや深刻な病気を抱える2000人の子どもをヨルダンに連れていくことだ」と述べ、ガザ地区から病気の子どもを受け入れる考えを明らかにしました。
これに対し、トランプ大統領は「すばらしいことだ。残りはエジプトと取り組む」と述べた上で、アメリカがガザ地区を所有して再建するという主張を改めて強調しました。
ただ、アブドラ国王はガザ地区の住民を別の場所に移住させることには否定的な立場を崩しておらず、トランプ大統領の主張は引き続き波紋を呼びそうです。
トランプ大統領が2期目の就任後、ホワイトハウスに招いた外国の首脳はイスラエルのネタニヤフ首相、日本の石破総理大臣に続いてアブドラ国王が3人目です。