沖縄県の
尖閣諸島周辺の
日本のEEZ=
排他的経済水域に
設置されていた
中国のブイがなくなったと11
日、
海上保安庁が
明らかにしました。
海上保安庁によりますと今回、なくなっているのが確認された中国のブイは、2023年7月に沖縄県の尖閣諸島周辺の日本のEEZ=排他的経済水域で確認したものだということです。
このブイは尖閣諸島の北西の沖合いに設置されていましたが、11日、なくなっているのがわかったということです。
このため海上保安庁は、付近を航行する船舶に対し、台湾の北東にあったブイが存在しないという航行警報を出しました。
2023年、ブイの設置を確認した際にも航行警報を出し、船舶に対して注意を呼びかけていました。
中国外務省報道官「設置した場所での任務完了」
このブイについて、中国外務省の郭嘉昆 (かく・かこん)報道官は11日の記者会見で設置は中国の国内法と国際法に合致するものだとした上で、「設置した場所での任務を完了した。科学的な必要性に基づいて、中国の関連部門が自主的かつ技術的な調整を行った」と述べ、ブイを移動させたことを認めました。
日本近海では、最近も沖縄県与那国島の南方の日本のEEZ=排他的経済水域の内側で中国が設置したブイが見つかっていて、2024年12月、岩屋外務大臣が中国を訪れた際、王毅(おう・き)外相に即時撤去を求めるなど日中の間でたびたび懸案となっています。