タイ国防省はタイ西部のミャンマーとの国境で12日、外国人260人を保護したと明らかにしました。
外国人の国籍は▽エチオピアが138人と半数以上を占め、▽ケニアが23人、▽フィリピンが16人▽マレーシアが15人などアフリカ、アジアを中心に20の国と地域に及ぶということです。
日本人は含まれていません。
タイ当局によりますと、保護された人たちはいずれもミャンマー国内で詐欺に加担させられていたということで、ミャンマーの少数民族の武装勢力から引き渡されたとしています。
4年前のクーデター以降、混乱が続くミャンマーではタイとの国境に近い地域で中国人などの特殊詐欺グループの活動が活発化し、外国人が監禁されて犯罪に関与させられるなどのケースが相次いでいて、タイの市民団体は日本人も含まれているとの情報があるとしています。
タイ当局は今回、保護した外国人がミャンマーに渡った経緯など詳しい状況を調べることにしています。