気象庁によりますと、冬型の気圧配置の影響で気圧の傾きが大きくなり、全国的に北寄りの風が強く吹いています。
13日午前11時までの3時間に観測された最大瞬間風速は
▽宮城県女川町で28.7メートル
▽千葉市で26.2メートル
▽東京・八王子市と甲府市で25.5メートル
▽愛知県中部空港で24.2メートルなどとなっています。
また、北海道や東北、それに東日本の日本海側を中心に雪が降っていて午前11時までの6時間に降った雪の量は
▽青森県平川市碇ヶ関で15センチ
▽群馬県みなかみ町で10センチ
▽福島県檜枝岐村で9センチなどとなっています。
13日夜にかけて北日本や東日本を中心に風の強い状態が続く見込みです。
13日の最大風速は
▽東北では陸上で18メートル、海上で20メートル
▽関東では陸上と海上ともに20メートルと予想され、最大瞬間風速は30メートルに達するおそれがあります。
岩手県と宮城県、それに福島県では暴風雪警報が発表されている地域があります。
また、海上は14日にかけて波の高い状態が続く見込みです。
気象庁は暴風や高波、猛吹雪に警戒するとともに、大雪やなだれ、着雪による停電や倒木に注意するよう呼びかけています。
墨田区では解体現場で防音シートはがれる
強風の影響で東京・墨田区のビルの解体現場では、建物を覆う防音用のシートが、骨組みごとはがれ、撤去作業が進められています。
13日午前10時前、墨田区吾妻橋の2階建てのビルの解体現場で、作業員から「足場が崩れそうだ」と警視庁に通報がありました。
警視庁によりますと、ビルを覆っていた6メートルから7メートルほどの高さの防音用のシートが、強風にあおられて骨組みごとはがれ、道路側に向けて傾いています。
現場では、道路が通行止めになり、撤去作業が続けられています。
けが人はいないということです。
NHKのヘリコプターから午前11時ごろに撮影した映像では建物を覆ったシートが風であおられて鉄骨がむき出しになっている様子が確認できます。
シートは車道側に倒れていて、建物の上には消防隊員の姿が確認できます。
付近では警察官が交通誘導する様子もみられます。