報道の自由を守る活動をしている国際的なNPOのCPJ=ジャーナリスト保護委員会は12日、去年1年間に戦闘に巻き込まれるといった取材活動などに関連して死亡した報道関係者は少なくとも124人と前の年より22%増えたと発表しました。
統計を取り始めて以降、最も多かったイラク戦争時の2007年の113人を上回り、過去最多になったとしています。
このうちおよそ7割の85人がイスラエルによる攻撃で死亡し、内訳はガザ地区で82人、レバノンで3人でした。
このほかの国では、スーダンとパキスタンでそれぞれ6人、メキシコで5人、シリアで4人、ミャンマーとイラクでそれぞれ3人などとなっています。
またCPJはガザ地区でイスラエル軍による無人機攻撃で死亡したアルジャジーラの記者など世界で少なくとも24人が「故意に殺害された」と分類しています。
CPJの代表は「ガザ地区での戦争は、報道関係者への影響という面で前例のないものだ」と指摘し、紛争地での報道関係者を保護するよう訴えました。