コメの
価格高騰が
続く中、
農林水産省は、
およそ100
万トンを
目安に
保管するとされている
政府の
備蓄米のうち、あわせて21
万トンを
放出する
方針を
固めました。コメの
流通の
円滑化を
目的に
政府が
備蓄米を
放出するのは
初めてで
価格の
動向が
焦点となります。
コメの価格高騰が続く中、政府はコメの流通が滞っているとして備蓄米をできるだけ早く放出する方針で、江藤農林水産大臣は14日、備蓄米の入札で売り渡す数量や対象者などの概要を公表すると明らかにしていました。
関係者によりますと、農林水産省はおよそ100万トンを目安に保管するとされている政府の備蓄米のうち、あわせて21万トンを放出する方針を固めました。
コメの流通の円滑化を目的に政府が備蓄米を放出するのは初めてとなります。
備蓄米は入札によって売り渡し、初回は15万トンを放出する方針で2回目以降はコメの流通状況の調査をふまえて量を決めるとしています。
入札の対象になるのは、令和6年産米を中心に5年産米も含まれます。
売り渡しの対象は、年間の玄米の仕入れ量が5000トン以上あり、卸売業者などへの販売を予定している集荷業者で、原則として売り渡しから1年以内に同じ量を政府が買い戻すことが条件です。
コメの価格高騰が続く中、農林水産省は、これまで深刻な不作や災害時などに限ってきた備蓄米の放出について、先月、コメの流通に支障が生じた場合でも実施できるよう運用を見直していて、今回の放出によるコメの価格の動向が焦点となります。