アメリカ議会上院は、
公衆衛生などに関する政策を
担う厚生長官として
トランプ大統領が
指名した、ロバート・ケネディ・ジュニア
氏を
承認しました。ケネディ
氏は、たびたびワクチンに
疑問を
呈してきたことから「ワクチン
懐疑派」として
知られていましたが、1
月の
公聴会ではワクチンに
反対する
立場ではないと
強調していました。
ケネディ氏はロバート・ケネディ元司法長官の息子で、ケネディ元大統領はおじにあたります。
ケネディ氏は弁護士として長年、環境保護活動に取り組んできた一方、SNSなどで明確な科学的根拠を示さず、ワクチンの安全性に疑問を呈してきたことから「ワクチン懐疑派」としても知られてきました。
アメリカ議会上院は13日、ケネディ氏を公衆衛生や医療に関する政策を担う厚生長官として承認するかどうかの投票を行い、賛成52、反対48の賛成多数で承認しました。
投票では、野党・民主党側は全員、反対したのに対し、与党・共和党側は、現在はワクチンで予防可能な病気、ポリオに子どものころ感染した経験を持つ重鎮議員1人が反対票を投じました。
投票に先立って先月、行われた公聴会で、ケネディ氏は「ワクチンは医療において極めて重要な役割を果たしている」などとして、自身がワクチンに反対する立場ではないと強調していました。
厚生長官になったことでケネディ氏が今後、ワクチンなどをめぐってどのような政策を実行に移すのか注目されます。