おととし、
青森県八戸市に
ある病院内で
殺人事件が
起きた
際、
病院側が
肺炎で
死亡したという
診断書を
作成する
などして
事件を
隠そうとした
疑いがあるとして、
警察が
近く犯人隠避の
疑いで
病院関係者を
立件する
方針を
固めたことが、
捜査関係者への
取材で
分かりました。
おととし3月12日の深夜、八戸市の「みちのく記念病院」で、入院していた当時73歳の男性患者がベッドの上で顔から血を流して倒れているのがみつかり、翌日死亡しました。
警察によりますと病院側は事件が発覚後すぐに警察に通報せず、死因を肺炎とする診断書を作成して遺族に渡していました。
遺族によりますと、病院から電話で「男性がちょっと転んだ。これから酸素吸入をする」という連絡があり、病院に駆けつけた時にはすでに亡くなっていて、詳しい説明は受けていないということです。
病院側が警察に通報したのは事件からおよそ1日後で、その後の捜査で同じ部屋に入院していた59歳の別の患者が男性患者の顔などを歯ブラシで何度も刺して殺害したとして逮捕され、去年、懲役17年の判決を受けました。
警察は肺炎という診断書を作って遺族に渡したことや、直ちに通報しなかったことで、事件を隠そうとした疑いがあるとして、病院関係者を近く犯人隠避の疑いで立件する方針を固めたことが、捜査関係者への取材で分かりました。
どのような意図で事件を隠そうとしたのか、組織的な背景があるのかなど、詳しく調べることにしています。