これは、アメリカCDC=疾病対策センターなどの研究チームが13日に公表した報告書で明らかにしたものです。
研究チームは去年9月、アメリカ国内で牛を扱っている獣医師150人から血液を採取して詳しく調べました。
その結果、3人から鳥インフルエンザの「H5型」に感染した際に見られる抗体が検出されたということです。
当時、3人には呼吸器の異常や目の充血といった鳥インフルエンザに特徴的な症状はなく、感染に気付かなかったとみられます。
3人とも鳥インフルエンザへの感染が疑われる牛に接触したことはないという認識でしたが、1人は鳥インフルエンザに感染した鳥を扱っていたということです。
研究チームは、感染リスクを正確に把握するために、牛と接触があった人などを対象にした検査体制を構築する必要性を訴えています。
CDCは、一般の人への感染リスクは以前から変わらず「低い」としています。
アメリカでは去年から酪農事業者や養鶏業者を中心に鳥インフルエンザの感染が相次ぎ、これまでに68人の感染が確認され、うち1人が死亡しています。