世界各国の
首脳や
閣僚が
安全保障をめぐり
意見を
交わすミュンヘン
安全保障会議は15
日、2
日目の
議論が
行われ、
アメリカ・
トランプ政権でウクライナ
侵攻の
早期終結に
向けた
特使を
務めるケロッグ
氏が、ロシアにも
掌握しているウクライナの
領土を
含めて
譲歩を
迫る考えを
示しました。
ミュンヘン安全保障会議は、15日、2日目の議論が行われ、ウクライナのゼレンスキー大統領が演説してアメリカのトランプ政権が戦闘の早期終結に向けて外交を活発化させていることを巡り、ウクライナ抜きの交渉はあり得ないとする立場を改めて示しました。
そして、トランプ政権のウクライナ特使を務めるケロッグ氏がイベントに出席し、「最初にわたしたちは流血をとめなければいけない。それから、問題を解決していくべきだ」と述べて、まずは戦闘を停止させる必要があるという認識を示しました。
その上で、トランプ政権は侵攻の終結に向けた交渉でロシアに対しても譲歩を迫るのかと問われると、「領土の譲歩も含まれるだろう」と述べ、掌握しているウクライナの領土を含め、ロシアにも譲歩を迫る考えを示しました。
また、「プーチン大統領が原油収入に頼れない状態に追い込む」と述べ、ロシアのエネルギーを通じた収入を減らす取り組みも必要だとの考えを示しました。
一方でウクライナが懸念している自国の安全がどう保証されるかについては「トランプ大統領が決めることだ」として、具体策は示しませんでした。