おととし自身2回目となる右ひじのじん帯の修復手術を受け昨シーズンはリハビリを続けながらバッターに専念した大谷選手は、このオフ、ワールドシリーズで脱臼した左肩の手術も受けました。
2シーズンぶりに“投打の二刀流”の復活を目指してアリゾナ州で行われているキャンプに参加している大谷選手は4日目の15日、初めてブルペンに入り、投球練習を行いました。
ロバーツ監督やゴームスゼネラルマネージャーなど球団幹部が見守る中、キャッチャーのスミス選手を相手にストレートとツーシームをあわせて14球を投げ、最後の3球は高めのコースを意識している様子でした。
大谷選手がブルペンでの練習を行うのは去年9月21日以来およそ5か月ぶりで、途中、計測機器のトラブルがあったものの、こまめに球速や回転数などを確認していました。
練習が終わると大谷選手はスミス選手と笑顔でハグをしたりほかのピッチャーとグータッチをしたりしていました。
ロバーツ監督によりますと、この日のストレートは最速で150キロを超えていたということで、投打の二刀流復活に向けて順調な調整ぶりを見せていました。
大谷選手がピッチャーとして復帰するのは5月以降になる見込みで、今後もブルペンでの投球練習などで状態を確認しながら具体的な復帰に向けたスケジュールを決めていく予定です。
この日のドジャースのキャンプには野手組が合流し、キャンプがスタートして初めての週末だったということもあり、多くのファンが集まり、写真を撮ったり歓声をあげたりしていました。
前日に実践的なピッチング練習で登板した山本由伸投手と、ブルペンでの投球練習を行った佐々木朗希投手はこの日はキャッチボールなどで軽めの調整でした。
ロバーツ監督「パフォーマンスだけ見ればすばらしかった」
大谷選手の投球練習を見守ったロバーツ監督は「パフォーマンスだけを見ればすばらしかった。腕の振りがよく、球速もコントロールも本当によかった。翔平はかなり満足していたと思うし、彼にとってポジティブな内容だった」とキャンプで初めてブルペン入りした大谷選手の投球内容を高く評価しました。
そしてピッチャーとしての復帰に向けては「キャンプで彼がほかのピッチャーと全体練習に参加し、ブルペンに入っているのを見ると、より現実味が感じられる」としたうえで「東京に行く前に、バッターと対戦する姿が見られると思っている」と述べ来月、東京で行われる開幕シリーズを前に、実践的な投球練習にも登板させる考えを示しました。