中国を
拠点とした
詐欺グループが
摘発された
事件で、
逮捕された
男ら
幹部の
口座には、
だまし取った
金の
一部とみられる2500
万円が
振り込まれていたことが、
捜査関係者への
取材でわかりました。
警視庁は
詐欺の
電話を
かけるメンバーへの
報酬などに
使われたとみて、
組織の
実態解明を
進めています。
中国・
吉林省の
マンションなどを
拠点とした
詐欺グループのサブリーダーとみられる
西矢季広容疑者(44)は、
全国銀行協会の
職員などになりすまして、
名古屋市の70
代の
女性にうその
電話をかけ、キャッシュカード
3枚を
だまし取ったとして、
詐欺の
疑いが
持たれています。
グループは50人規模で詐欺の電話をかける「かけ子」や現金を受け取る「受け子」など、13人が逮捕されていますが、その後の調べで西矢容疑者ともう1人のサブリーダーとみられる幹部の口座には、合わせて2500万円が振り込まれていたことが、捜査関係者への取材でわかりました。
警視庁はだまし取った金の一部で「かけ子」への報酬などとして使われたとみて調べています。
また「かけ子」らは「中国で高収入が得られる」と勧誘されて中国に渡ったとみられていますが、警視庁によりますと、報酬は月に25万円に加え、だまし取った金額に応じた歩合制だったということです。
警視庁は被害額は1億8000万円に上るとみて、組織の実態解明を進めています。