日本新聞: 佐賀玄海原発の仮処分住民側申し立て退ける決定福岡高裁

佐賀さが玄海げんかい原発げんぱつの仮かり処分しょぶん住民じゅうみん側がわ申し立もうしたて退しりぞける決定けってい福岡ふくおか高裁こうさい

Sep 25, 2019 14:09

Furigana

佐賀さが県けんにある九州きゅうしゅう電力でんりょく玄海げんかい原子力げんしりょく発電はつでん所しょ３さん号機ごうきと４よん号機ごうきの安全あんぜん性せいをめぐり、地元じもとの住民じゅうみんなどが運転うんてんしないよう求もとめた仮かり処分しょぶんで、福岡ふくおか高等こうとう裁判所さいばんしょは、「具体ぐたい的てきな危険きけんがあるとは認みとめられない」として、住民じゅうみん側がわの申し立もうしたてを退しりぞけました。佐賀さが県けんにある玄海げんかい原発げんぱつ３さん号機ごうきと４よん号機ごうきをめぐり、佐賀さが県けんや福岡ふくおか県けんなどの住民じゅうみんは、重大じゅうだいな事故じこが起おきる危険きけん性せいがあるとして、九州きゅうしゅう電力でんりょくに対にたいして運転うんてんしないよう求もとめる仮かり処分しょぶんを申し立もうしたてました。

去年きょねん、佐賀さが地方ちほう裁判所さいばんしょは申し立もうしたてを退しりぞける決定けっていを出だし、住民じゅうみん71人にんが福岡ふくおか高等こうとう裁判所さいばんしょに即時そくじ抗告こうこくしました。

これまでの審理しんりでは、地震じしんや火山かざんに対にたいする安全あんぜん性せいなどが争点そうてんとなりました。

25日にちの決定けっていで、福岡ふくおか高等こうとう裁判所さいばんしょの山之内やまのうち紀行のりゆき裁判さいばん長ちょうは、「九州きゅうしゅう電力でんりょくの地震じしんの想定そうていが合理ごうり性せいを欠かくとは言いえない。火山かざんについては、巨大きょだい噴火ふんかの可能かのう性せいが相応そうおうの根拠こんきょを持もって示しめされないかぎり、自然しぜん災害さいがいとして想定そうていしなくても玄海げんかい原発げんぱつの立地りっちが安全あんぜん性せいに欠かけるということはできない」という判断はんだんを示しめしました。