体格の大きい選手がそろうサモアに対して、日本は歴史的な勝利をあげたアイルランド戦で見せたような相手を押し返すスクラムなど力勝負でも互角以上の戦いが再びできるかが、ポイントの1つになります。
練習のあとスクラムの最前列を担うプロップの稲垣選手が会見し、「アイルランド戦はもう終わったことであり、サモア戦に向けて100%の準備をすることが大事だ。サモアも非常に強いスクラムで攻めてくるので、こちらも攻めるマインドを持ったスクラムを組んでいきたい」と意気込みを話しました。
また、同じくプロップのグ・ジウォン選手も会見で、「アイルランドをスクラムで押し返したのはすごく自信になった。サモア戦でもチャンスがあればどんどん攻めて、相手の反則を誘うことやボールを奪うことをねらいたい」とスクラムにかける思いを話しました。
松島 「トライ取りに行く」
開幕戦のロシア戦で3つのトライを決めた松島幸太朗選手は「アイルランド戦でもトライを取りたい気持ちはあったが、堅い守りで取れなかった。サモア戦ではチャンスや可能性が出てくると思うので、取りにいきたい。チャンスがあれば大会のトライ王も見えてくると思うが、まずはチームが勝つことを優先したい」と話していました。
また、アイルランド戦でゲームキャプテンを務めたピーター・ラブスカフニ選手は「相手が何をしてくるかを分析し、100%いい準備をしてきた。ここから先も自分たちにフォーカスしていきたい。サモア戦でも相手のことを崩して追い込めたらいいと思う。何が来てもプレッシャーをかけていく。日本国民やファンが誇れるようなチームになりたいと常日頃から思っている」と話していました。
ディフェンスを担当するスコット・ハンセンコーチは、「アイルランド戦でのパフォーマンスはよかった。ディフェンスでは特に気持ちが入っていてすばらしい姿勢だった。タックルに関しては93%の成功率があったが、課題も出てきた」と振り返りました。
そのうえで、サモア戦に向けて「非常に大きくアグレッシブにボールを運ぶ選手がそろっているので、そういう選手にボールを持たせたくない。しっかりしたタックルで相手を止めること、そしてボールを奪い返すことが大事だ。そこを極めている」と話していました。