関西電力の
経営幹部らによる
金品受領問題で、
総額が
最も多かった
常務が、
おととし福井県高浜町の
元助役との
間で
金品を
やり取りした
時期の
詳細が、
関係者への
取材でわかりました。
金品の
半数以上が
当日か
数日後に
返されていた
一方、
残りは
去年の
税務調査まで
返却されていませんでした。
関西電力は
今月2日に
記者会見を
開き、
経営幹部ら20
人が、
福井県高浜町の
元助役から
3億2000
万円相当の
金品を
受け取っていたことを
明らかにしました。
鈴木聡常務が最も多く受け取っていましたが、鈴木常務が原子力事業本部の副本部長だったおととし1年間に、元助役との間で金品のやり取りがあった時期の詳細が、関西電力など複数の関係者への取材でわかりました。
受け取りは毎月で、合わせて27件に及んでいて、例えば1月の場合、10日に現金500万円を受領し、その日のうちに返していましたが、7日後の17日には再び200万円と金貨5枚を受け取り、当日返却していました。
27件の金品のうち16件は当日か数日後に返却されていて、受領と返却を繰り返した結果、総額が膨らんでいった状況がうかがえます。
一方、残りの11件は去年の国税局の税務調査まで返されておらず、翌月の2月に一斉に返却されていました。
関西電力が一連の金品の受領に組織として対応せず、個人の判断に委ねてきた実態が改めて浮き彫りになっています。