前回の東京オリンピックの聖火台は川口市の鋳物職人によって製作されたもので、旧国立競技場の解体に伴って競技場から外され、東日本大震災の被災地を巡っていましたが、今月3日から誕生の地のJR川口駅前の広場で展示されています。
6日、この聖火台に火をともす点火式が開かれ、はじめにアテネオリンピック男子ハンマー投げの金メダリスト 室伏広治さんや地元の子どもたちが、ごま油をしみこませたタオルで聖火台を磨く作業を行いました。
そして、市民を代表して市内の男子高校生と女子中学生がトーチをかざして聖火台に火をともすと、集まった人たちから大きな拍手が送られました。
聖火台の火はおよそ1時間にわたってともされ、訪れた人たちは記念撮影するなどしていました。
地元の70代の男性は「前回の東京オリンピックでもこの聖火台を見たので、2度も火がともされるのを見ることができて幸せです」と話していました。
聖火台の製作に携わった鈴木昭重さん(84)は「多くの市民に愛される聖火台になってほしい」と話していました。
この聖火台は来年3月ごろまで展示され、その後は新国立競技場の東側ゲートの正面に設置される予定だということです。