日産自動車は、
不透明な
報酬の
問題などで
辞任した
西川廣人前社長の
後任に、
内田誠専務執行役員を
昇格させるなどの
新たな
経営体制を
決めました。
提携関係に
ある三菱自動車工業からも
経営幹部を
招き、「
集団指導体制」で
業績の
立て直し
などの
課題に
取り組むことになります。
日産自動車は
8日開いた
取締役会で、
西川前社長の
後任に
内田専務執行役員を
昇格させる
人事を
決めました。
さらに、ルノー出身で、提携関係にある三菱自動車工業のグプタCOO=最高執行責任者を日産のCOOとするほか、日産の関潤専務執行役員を副COOとすることも決めました。
内田氏らは遅くとも来年1月1日までに就任する予定です。
ゴーン元会長の巨額の報酬をめぐる事件に続いて西川前社長も不透明な報酬の問題などで先月、辞任し、日産は、社外取締役らでつくる指名委員会が社内外から後任選びを進めてきました。
新たな体制について日産の木村康取締役会議長は、きのうの記者会見で、「ある種の集団指導体制という形で切磋琢磨(せっさたくま)し、支え合いながら行くのが非常に透明性もあるし、公平な判断ができる」と述べました。
ゴーン元会長に権限が集中していた時代とは異なり、53歳の内田氏を中心とした新たな体制ができることになりますが、日産は、連合を組むルノーとの関係見直しや低迷する業績の立て直しという難しい課題に直面しており、一致して課題の克服に取り組めるか、問われることになります。