大阪地検特捜部が
捜査した
横領事件で、
当時、
捜査を
担当した
検事が
机をたたき「
検察なめんなよ」
などと、
強い口調で
迫った
取り調べについて、
大阪地検は
最高検察庁から
不適正と
認定されたことを
明らかにしました。
5年前の2019年、学校法人の土地取引をめぐる横領事件で逮捕・起訴され、裁判で無罪が確定した大阪の不動産会社の元社長、山岸忍さん(61)が、国に賠償を求めている裁判では、捜査に当たった当時、大阪地検特捜部の田渕大輔検事が山岸さんの元部下に行った取り調べの違法性が争点となっています。
20日の裁判では田渕検事の取り調べを録音・録画した映像の一部が法廷で再生され、検事が元部下に対して机をたたきながら「うそだろ」と述べたり「検察なめんなよ」などと強い口調で迫ったりしている様子がおよそ25分間にわたって流されました。
この取り調べについて大阪地検は、最高検察庁から不適正と認定されたことや田渕検事への指導が行われたことを明らかにしました。
大阪地方検察庁の田中知子次席検事は「今後とも適正な取り調べの実施に努めてまいりたい」とコメントしています。
田渕検事については山岸さんの元部下を大声で罵倒したなどとして、特別公務員暴行陵虐の罪で刑事裁判が開かれることになっています。