午後6時までの1時間には鹿児島県が南九州市頴娃町に設置した雨量計で42ミリの激しい雨を観測しました。
佐賀県と熊本県、長崎県、それに鹿児島県では土砂災害の危険性が非常に高まり「土砂災害警戒情報」が発表されている地域があります。
また、72時間に降った最大の雨量は長崎県の雲仙岳で848.5ミリ、熊本県山鹿市で750.5ミリ、福岡県大牟田市で729.5ミリ、広島市三入で501ミリ、長野県南木曽町で395.5ミリなどといずれも観測史上、最も多くなり、多いところでは平年の8月1か月分の3倍を超えています。 九州や広島県など雨量が多い地域では土壌に大量の水がたまっていて、水分が抜けきらないうちに再びまとまった雨が降るとふだんよりも少ない雨や短い時間で土砂災害や川の氾濫、低い土地の浸水が発生するおそれもあります。 周囲の状況が確認しづらい夜間のうちに大雨となって、災害の危険性が急激に高まるおそれがあり、厳重な警戒が必要です。 自治体の避難の情報や土砂災害警戒情報などに注意し、状況が悪化する前に安全な場所へ移動して過ごすようにしてください。
九州の西にある前線上の低気圧が日本海へ進む見込みで、九州では17日明け方の暗いうちからさらに雨が強まり、西日本から北日本の広い範囲で非常に激しい雨が降るおそれがあります。 17日夕方までの24時間に降る雨の量はいずれも多いところで▽九州北部と南部、それに四国で250ミリ▽中国地方で200ミリ▽近畿と東海で120ミリなどと予想されています。 その後18日夕方までの24時間の雨量は、多いところで▽四国と東海で200ミリから300ミリ、▽近畿で100ミリから200ミリ、▽九州北部と南部、中国地方、関東甲信、北陸で100ミリから150ミリ▽東北で50ミリから100ミリと予想されています。 前線は20日金曜日ごろにかけて日本付近に停滞し、各地で雨量がさらに増えると見込まれています。 自治体が発表している避難の情報などを確認してハザードマップなどで災害の危険のある場所にいる人は早めに安全な場所に避難し、すでに避難している人は、引き続き安全な場所で過ごすようにしてください。 また、過去の災害では家族の声かけで命が助かったケースがあります。大雨が予想される地域に家族や知人がいる方は電話をかけるなどして安全な場所に移動するよう呼びかけてください。
総雨量1000ミリ超1か月分の3倍超も
前線は金曜日ごろにかけ日本付近に停滞