日本新聞: バイデン大統領自爆テロへの報復攻撃「これが最後ではない」

バイデン大統領だいとうりょう自爆じばくテロへの報復ほうふく攻撃こうげき「これが最後さいごではない」

Aug 29, 2021 06:08

Furigana

アメリカのバイデン大統領だいとうりょうは、アフガニスタンでアメリカ軍ぐんの兵士へいしなど多数たすうが死亡しぼうした自爆じばくテロへの報復ほうふくとして過激かげき派は組織そしきIS＝イスラミックステートの地域ちいき組織そしきに行いった無人むじん機きによる攻撃こうげきについて「これが最後さいごではない」として厳きびしく対応たいおうしていく姿勢しせいを強調きょうちょうしました。

アフガニスタンでは今月こんげつ26日にちに首都しゅとカブールの国際こくさい空港くうこうの近ちかくで大だい規模きぼな自爆じばくテロが起おき、アメリカ軍ぐんは軍ぐんの兵士へいしなど多数たすうが死亡しぼうしたことへの報復ほうふくとして過激かげき派は組織そしきISの地域ちいき組織そしきに対にたいし無人むじん機きによる攻撃こうげきを行おこないました。

これについてアメリカのバイデン大統領だいとうりょうは28日にち、声明せいめいを発表はっぴょうし「これが最後さいごではない。凶悪きょうあくなテロ攻撃こうげきに関与かんよした者ものを今後こんごも追おい続つづけ代償だいしょうを払はらわせる」として厳きびしく対応たいおうしていく姿勢しせいを強調きょうちょうしました。

そのうえでカブールの国際こくさい空港くうこう周辺しゅうへんの治安ちあんについて「テロリストによる攻撃こうげきの脅威きょういは今いまなお深刻しんこくで、軍ぐんの司令しれい官かんらからは今後こんご24時間じかんから36時間じかんの間まに攻撃こうげきが行おこなわれる可能かのう性せいが高たかいとの報告ほうこくを受うけている」として現地げんちで緊迫きんぱくした状況じょうきょうが続つづいているとしています。

そして「アメリカ軍ぐんが撤退てったいしたあともアフガニスタンから人々ひとびとを退避たいひさせる支援しえんの在り方ありかたについて安全あんぜん保障ほしょうの責任せきにん者しゃらと議論ぎろんした」として31日にちのアメリカ軍ぐんの撤退てったい期限きげんのあとも民間みんかん人じんの退避たいひの支援しえんを続つづけていくとしています。

バイデン大統領だいとうりょうの声明せいめいに先立さきだち、アメリカ国防こくぼう総省そうしょうのカービー報道ほうどう官かんは記者きしゃ会見かいけんで、アメリカ軍ぐんの無人むじん機きによる攻撃こうげきについてISの地域ちいき組織そしきでテロ計画けいかくの立案りつあんなどをしている幹部かんぶ2人にんを殺害さつがいし、1人にんがけがをしたと発表はっぴょうしていました。

米べい軍ぐんの完全かんぜん撤退てったい期限きげん迫せまる中なか希望きぼう者しゃの退避たいひは

アフガニスタンではアメリカ軍ぐんの完全かんぜん撤退てったいの期限きげんが31日にちに迫せまる中なか、フランスやドイツ、カナダなど各国かっこくが相次あいついで自じ国民こくみんや協力きょうりょく者しゃなどの退避たいひ作業さぎょうを終おえています。

その一方いっぽうで、今月こんげつ26日にちに大だい規模きぼな自爆じばくテロが起おきた首都しゅとカブール国際こくさい空港くうこうの周辺しゅうへんでは依然いぜんとして国外こくがいへの退避たいひを希望きぼうする大勢たいせいの人ひとたちが詰つめかけています。

ただ、今月こんげつ15日にちに武装ぶそう勢力せいりょくタリバンが権力けんりょくを掌握しょうあくして以降いこう、政府せいふ機関きかんの機能きのうが停止ていししているほか、各国かっこくの大使館たいしかんの多おおくが閉鎖へいさされているためパスポートやビザなどを取得しゅとくできない人ひとがあとを絶たたず、不安ふあんの声こえが高たかまっています。

国外こくがいに退避たいひしようとしているアフガニスタン人じんの男性だんせいは「孤立こりつしている。どこに行いったらいいのかわからない。外国がいこくのNGOや組織そしきからの公式こうしきの書類しょるいもないので、国外こくがい退避たいひすることもできない」と話はなしていました。

退避たいひを希望きぼうする人ひとたちが取り残とりのこされる中なか、タリバンの報道ほうどう担当たんとう者しゃは「民間みんかん空港くうこうの再開さいかい後ご、公式こうしきの書類しょるいがある人ひとは海外かいがいに渡航とこうできる」としていますが、アメリカ軍ぐんの撤退てったい期限きげんが過すぎた来月らいげつ1日にち以降いこう、希望きぼう者しゃがビザなどを取得しゅとくして退避たいひできるかどうか不透明ふとうめいな状況じょうきょうです。