この中で、複数のメディアが現在、アフガニスタンに残るアメリカ軍の部隊の人数を関係者の話として報じたことについて「通常ではあり得ない要望だと分かっているが、こうした数字を報道するのを控えてほしい。テロリストたちにどれだけの部隊が空港に残っているかを知らせることは、すでにあるリスクをさらに深刻化させる」としています。
アメリカ政府の高官が報道の自粛を呼びかけることは異例で、現地の治安の悪化に神経をとがらせていることをうかがわせています。
ただ、地元のアメリカ大使館は新たなテロへの警戒を呼びかけていて、期限までに撤退を終えられるのか予断を許さない状況です。
アフガニスタンからのアメリカ軍の撤退期限が今月31日に迫る中、アメリカ国防総省のカービー報道官は28日、カブールの空港に残るアメリカ軍の部隊の一部が引き揚げていることを明らかにしました。
また、アメリカ国務省は、今も現地で出国を望んでいるアメリカ人の数はおよそ350人にまで減ったと発表しました。
さらにホワイトハウスは、通訳など地元の協力者などで退避した人は、28日までの24時間で前日の半分のおよそ6800人となったとしていて、撤退に向けた動きが加速しています。
一方で、今月26日、大規模な自爆テロが起きたカブールの空港近くでは、さらなるテロへの警戒が高まっています。
現地のアメリカ大使館は29日、地元に残っているアメリカ人に対して「特定の確かな脅威がある」として、空港周辺からすぐに離れるよう呼びかけました。
バイデン大統領も28日、声明で「今後24時間から36時間の間に攻撃が行われる可能性が高い」としています。
不測の事態となれば、最終段階を迎えたアメリカ人などの退避に影響するおそれもあり、期限までに撤退を終えられるのか予断を許さない状況です。
この中で、複数のメディアが現在、アフガニスタンに残るアメリカ軍の部隊の人数を関係者の話として報じたことについて「通常ではあり得ない要望だと分かっているが、こうした数字を報道するのを控えてほしい。テロリストたちにどれだけの部隊が空港に残っているかを知らせることは、すでにあるリスクをさらに深刻化させる」としています。
アメリカ政府の高官が報道の自粛を呼びかけることは異例で、現地の治安の悪化に神経をとがらせていることをうかがわせています。