日本新聞: 米政府など共同声明 “安全な退避にタリバンから保証”

米べい政府せいふなど共同きょうどう声明せいめい “安全あんぜんな退避たいひにタリバンから保証ほしょう”

Aug 30, 2021 08:08

Furigana

アフガニスタンからのアメリカ軍ぐんの撤退てったい期限きげんが迫せまる中なか、アメリカ政府せいふは、90余あまりの国くにや機関きかんと共同きょうどう声明せいめいを発表はっぴょうし、出国しゅっこくを望のぞむ人ひとたちの安全あんぜんな退避たいひについて、武装ぶそう勢力せいりょくタリバンから保証ほしょうが得えられたと明あきらかにしました。ただ、首都しゅとカブールでは依然いぜんとしてテロへの警戒けいかいが続つづいていて、どこまで実効じっこう性せいが伴ともなうのかは不透明ふとうめいです。

アフガニスタンに駐留ちゅうりゅうするアメリカ軍ぐんの撤退てったい期限きげんが31日にちに迫せまる中なか、アメリカ政府せいふは武装ぶそう勢力せいりょくタリバンに対にたいして連日れんじつ、出国しゅっこくを望のぞむ外国がいこく人じんやアフガニスタン人じんの安全あんぜんな退避たいひを保証ほしょうするよう求もとめてきました。

こうした中なか、アメリカ、ホワイトハウスは29日にち、日本にっぽんやイギリス、それにEU＝ヨーロッパ連合れんごうなど90余あまりの国くにや機関きかんとともに共同きょうどう声明せいめいを発表はっぴょうしました。

声明せいめいは「われわれはタリバンから出国しゅっこくを望のぞむ外国がいこく人じんと渡航とこう許可きょかを受うけたアフガニスタン人じんが、安全あんぜんで秩序ちつじょだった方法ほうほうで国外こくがいに移動いどうすることについて保証ほしょうを得えた」としています。

そのうえで、渡航とこうに際にさいして必要ひつような書類しょるいを発行はっこうし続つづけるとしていますが、各国かっこくの大使館たいしかんの多おおくは閉鎖へいさされていて、来月らいげつ以降いこう、希望きぼう者しゃがビザを取得しゅとくして退避たいひするのは難むずかしいとの見方みかたも出でています。

また、26日にちにはカブールの空港くうこう近ちかくで100人にん以上いじょうが死亡しぼうする自爆じばくテロが起おきたほか、アメリカ軍ぐんが空港くうこうへの攻撃こうげきの脅威きょういを排除はいじょするためとして無人むじん機きから空爆くうばくを行おこなうなど、テロの脅威きょういは依然いぜん、なくなっておらず、タリバンの保証ほしょうにどこまで実効じっこう性せいが伴ともなうのかは不透明ふとうめいです。