岸和田市では、女性との性的関係をめぐる裁判で和解が成立した永野市長が、市議会から不信任を議決されて議会を解散したことに伴う市議会議員選挙が行われ、17日、選挙後、初めてとなる定例の市議会が開会しました。
午後の本会議では、公明党の議員が「市の混乱を招いた市長の責任は非常に重いにもかかわらず、辞職しないだけでなく、大義なく議会を解散し、ばく大な市民の血税を使ったことは言語道断だ」などとして、市長に対する不信任決議案を再び提出しました。
そして、採決の結果、出席した23人の議員全員が賛成し、可決されました。
一方、議会の解散に伴う市議会議員選挙で初当選した永野市長の妻、永野紗代氏は、不信任決議案に反対する意向を示していましたが、地方自治法には、議員は自身や親族などに利害関係のある議事には参加できないという規定があり、決議案の審議を前に議場から退席し、採決には参加しませんでした。
市長は17日付けで失職し、50日以内に市長選挙が行われます。
街の人は
市長に対する不信任決議案が再び可決されたことについて、岸和田市で聞きました。
30代の主婦は「不信任案が可決されてほしいと思っていました。女性問題を抱えたまま市長を続けられると、不信感が募ると思います」と話していました。
60代の自営業の男性は「市長は不倫を認めていて、市議会議員選挙に加え市長選挙が行われることになる。選挙にかかる費用は多額で、むだな出費になるのでおかしいと思います」と話していました。
70代の主婦は「女性問題については道徳観念しだいかもしれませんが、そういう人が市長を続けるのは少し普通ではないと思います」と話していました。
また、60代の男性は「岸和田市のことをちゃんとやってくれればよく、女性問題はプライベートのことなので市政とは関係ないと思います」と話していました。
70代の男性は「不祥事は不祥事かもしれませんが、当人どうしの問題なので、岸和田市政をしっかりやってくれたらと思います」と話していました。