政治とカネの
問題を
受けた
自民党旧安倍派の
会計責任者の
参考人招致について、
衆議院予算委員会の
安住委員長は、20
日、
与野党の
理事とともに
東京都内の
ホテルに
出向き、
非公開の
形で
本人に対する聴取を
行うことに
なるとの
見通しを
示しました。
旧安倍派の会計責任者の参考人招致をめぐっては、本人が招致に応じるとする一方、公開の形は望まない意向を示したことから、18日朝の衆議院予算委員会の理事会で、日程を含め、与野党が対応を協議しました。
安住予算委員長は、このあと記者団に対し、20日に与野党の理事とともに東京都内のホテルに出向き、非公開の形で本人に対する聴取を行うことになるとの見通しを示しました。
そして安住氏は「仮に非公開であったとしても、やはり開催した方がいいとの意見が大勢を占めたので、委員長としては各会派の大多数の意見を尊重して決断した。聴取が終わったあと、応答の部分について、私の責任で、皆さんにわかる形にしたい」と述べました。
衆議院の事務局によりますと、国会以外の場所で衆議院の委員会の参考人招致が行われるのは、1988年に「リクルート事件」をめぐり、リクルートの創業者が招致対象となったとき以来、2例目だということです。
一方、18日朝の理事会では、新年度予算案の審議日程について、自民党が21日に集中審議を行ったうえで、採決に向けて、来週25日に中央公聴会を開きたいと提案し、与野党で引き続き協議することになりました。
自民党の森山幹事長は記者会見で「参考人として、いままでの経過について述べてもらい、各会派が疑問に思っている点の解明につながっていけばいいと思っている」と述べました。
立憲民主党の小川幹事長は記者会見で「完全な公開の予算委員会の場での聴取には至らなかったが、この努力を多としたい。大事なことは、いつ、誰が、なぜ始めたのかという真相の究明や責任の追及が、十分か不十分か、少しでも明らかになることであり、期待をして見守りたい」と述べました。