関越自動車道の上り線では雪のためトラックが動けなくなり、後続の車が一時200台滞留しました。
中部地方整備局や中日本高速道路などは大雪による立往生を防ぐため、午後4時から高速道路や国道で予防的な通行止めを開始しました。
通行止めとなっているのは、
高速道路では
▽名神高速の一宮インターチェンジと滋賀県の栗東湖南インターチェンジの間
▽東海環状道の岐阜県の大野神戸インターチェンジと養老インターチェンジの間
▽北陸道の福井県の敦賀インターチェンジと滋賀県の米原ジャンクションの間
▽舞鶴若狭道の福井県の若狭美浜インターチェンジと敦賀ジャンクションの間です。
また国道では
▽国道8号線
▽国道21号線と関ケ原バイパス
それに
▽国道365号線の一部の区間です。
このほか、午後8時ごろから予防的通行止めを行う可能性が高いのは、新名神高速、伊勢湾岸道、東名阪道、伊勢道、名阪国道、国道1号線の一部の区間などとなっています。
中部地方整備局などは、雪の状況によっては通行止めの開始時間が早まったり範囲が広がったりする可能性があるとしています。
大雪が予想される地域への外出を控えるとともに、やむをえず外出する場合は最新の気象や道路の情報を確認してほしいと呼びかけています。
関越道上り線 雪のため200台滞留 現在は解消
17日夜、新潟県湯沢町では、関越自動車道の上り線で雪のためトラックが動けなくなり後続の車が一時、200台滞留しました。
東日本高速道路によりますと、滞留は5時間ほどですべて解消し、これまでのところ体調を崩した人などはいないということです。
東日本高速道路によりますと17日午後5時ごろ、新潟県湯沢町にある関越自動車道上り線の土樽パーキングエリア付近で、トラック5台がタイヤが雪にはまり動けなくなりました。
この影響で、後続の車が一時200台滞留し、東日本高速道路は周辺の道路を通行止めにして動けなくなったトラックを移動させました。
その結果、およそ5時間後の午後10時には車の滞留はすべて解消したということです。
東日本高速道路は車のドライバーに食料や水などを配るなどして、これまでのところ体調を崩した人はいないということです。
湯沢町では断続的に雪が強まり、17日午後5時までの3時間には11センチの降雪を観測していました。
動けなくなったトラックの中にはタイヤにチェーンをつけていない車もあったということで、東日本高速道路は今後も雪が強まるおそれもあることから、早めにチェーンを着用するよう呼びかけています。
岐阜や三重で大雪のおそれ “外出控えて”
名古屋地方気象台や中部地方整備局などが記者会見を開き、19日にかけて岐阜県や三重県で大雪となるおそれがあるとして、高速道路や国道での立往生を防ぐため、できるかぎり外出を控えるよう呼びかけました。
名古屋地方気象台や中部地方整備局、それに中日本高速道路などによる共同の記者会見は18日午前、名古屋市内で開かれました。
会見ではまず、気象台の担当者が雪の見通しを説明し、18日夕方から19日にかけて岐阜県と三重県では平地でも警報級の大雪となり、愛知県でも積雪となるところがあるとして、交通への影響に警戒を呼びかけました。
また、中部地方整備局の担当者は通行する車の立往生を防ぐため、名神高速道路などの高速道路や国道で、午後4時ごろから「予防的通行止め」を行うと発表しました。
中部地方整備局の藤山一夫道路情報管理官は「車両の滞留を防ぐため、通行止めを予定している地域への外出自粛を強くお願いしたい。また冬用タイヤでもスタックが確認されていて、もし出かける場合でもチェーンの携行や、スコップの準備をして出かけていただきたい」と呼びかけました。
2月上旬の寒波の際には名阪国道で20時間以上の通行止めになったということで、藤山道路情報管理官は「今回も同程度の通行止めとなるおそれもあり、運送業者や荷主の方は予定の見直しも検討してほしい」と話していました。