インサイダー
取引をした
疑いで
強制調査を
受けた「
三井住友信託銀行」の
元社員が、
証券取引等監視委員会から
不審な
取り引きが
あるとして
照会を
受けた
際、
勤務先を
偽り
発覚を
免れていたことが
関係者への
取材でわかりました。
監視委員会は
東京地検特捜部への
告発も
視野に
調査を
進めています。
「三井住友信託銀行」で部長級の管理職だった50代の元社員が、業務で知った企業のTOBに関する未公開情報をもとに株を不正に売買していた疑いがあるとして、証券取引等監視委員会は、金融商品取引法違反のインサイダー取引の疑いで、2月に関係先を強制調査しました。
元社員は、数年前に顧客企業の株主名簿の管理などを行う証券代行部門の次長級のポストについてから、不正な株取り引きを始めたとみられ、その後、監視委員会から不審な取り引きがあるとして照会を受けた際、「現在は信託銀行の社員ではない」などと勤務先を偽り、発覚を免れていたことが関係者への取材でわかりました。
元社員は、不正な取り引きでおよそ3000万円の利益を得ていた疑いがあるということで、監視委員会は、東京地検特捜部への告発も視野に調査を進めています。
元社員は2024年10月に不正な株取り引きを会社側に申告し、その後、懲戒解雇になっています。