第2
次世界大戦中の
アメリカで「
敵性外国人」として
強制収容された12
万5000
人余りの
日系人の
名簿が、19
日から
全米各地で
公開されることになり、
首都ワシントンで
記念の
式典が
開かれました。
日系アメリカ人は第2次世界大戦中の1942年2月19日に当時のルーズベルト大統領が署名した大統領令によって「敵性外国人」とされ、全米各地の強制収容所に送られました。
その12万5284人の氏名を1冊にまとめた「慰霊帳」が、首都ワシントンと、強制収容所などがあった8つの州で公開されることになり、18日、記念の式典が開かれました。
式典の中で、ふだん「慰霊帳」を展示しているロサンゼルスの全米日系人博物館のバロウズ館長は「強制収容は単なる歴史の一章ではありません。リーダーシップと正義が欠けると何が起きるかという警告なのです」と話し、全米各地で公開する意義を訴えました。
「慰霊帳」は大統領令が署名された日に合わせて19日から首都ワシントンで公開が始まり、来年7月にかけて各地をまわるということです。
祖父母らが強制収容されたというメリーランド州の女性は「慰霊帳が各地で公開されることは、日系人の物語や苦労、立ち直る力を日系人以外の人たちに知ってもらうのに役立つと思います」と話していました。