マイナ
保険証を
活用して、
医療機関と
薬局が
薬の
情報を
共有する「
電子処方箋」について、
厚生労働省は、
今年度中におおむねすべての
医療機関などに
導入する
目標でしたが、
導入率が
依然低いことから、
達成時期を
見直すことになりました。
「電子処方箋」は、処方箋の情報を電子化し、マイナ保険証を活用して複数の医療機関や薬局がオンラインで即時に情報を共有できるサービスです。
厚生労働省はことしの3月末までにおおむねすべての医療機関と薬局に導入する目標でしたが、システム改修の費用負担が大きいことなどを理由に伸び悩んでいて、今月12日時点の導入率は医療機関が6.3%、薬局が63.2%となっています。
このため厚生労働省は目標を実現するのは難しいとして、達成時期を見直すことになりました。
ことしの夏ごろに新たな目標を定めたいとしています。
福岡厚生労働大臣は「医療機関で導入率が低いため、要因を分析して対応を検討したい」と話していました。
また電子処方箋をめぐっては、先月医療機関などが設定を間違え、誤った薬が画面に表示されるトラブルが複数確認されました。
厚生労働省は一斉点検を行い、設定のミスが起きにくい仕組みについても、ことしの夏ごろまでに検討したいとしています。