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代表32校をすべて紹介しています。
ことしで97回目を迎えるセンバツ高校野球は24日、大阪 北区で開かれた選考委員会で出場校32校が選ばれました。
このうち去年秋の地区大会の成績などを参考にした「一般選考」では
▽去年のセンバツで優勝し史上4校目の連覇を目指す健大高崎や
▽去年秋の明治神宮大会で優勝した神奈川の横浜など30校が選ばれました。
また困難な状況を克服し、好成績を残したチームなどが対象となる「21世紀枠」は長崎の壱岐と、神奈川の横浜清陵の2校が選ばれました。
初出場は
▽埼玉の浦和実業
▽千葉黎明
▽滋賀短大付属
▽沖縄のエナジックスポーツ高等学院
▽壱岐
▽横浜清陵の6校で、いずれも春夏通じて初めての甲子園です。
今大会で最多出場は香川の高松商業の29回目です。最も期間をあけての出場となるのは、福岡の西日本短大付属の38年ぶりで、去年夏の甲子園に続いての出場です。また鳥取の米子松蔭は33年ぶりの出場です。
大会は3月7日に組み合わせ抽せんが行われ18日に開幕し、休養日を含めて13日間の日程で行われます。
==出場 全校紹介==
《一般選考(30校)》
◇北海道(1校)
▽去年秋の北海道大会で優勝した東海大札幌は10年ぶり7回目の出場です。
◇東北(3校)
▽去年秋の東北大会で優勝した福島の聖光学院は3年ぶり7回目。
▽青森山田は2年連続4回目の出場。
▽岩手の花巻東は3年ぶり5回目の出場です。
◇東京含む関東(7校)
▽去年秋の明治神宮大会で優勝した神奈川の横浜は6年ぶり17回目の出場。▽群馬の高崎健康福祉大高崎は3年連続8回目の出場で、大会連覇を目指します。
▽埼玉の浦和実業は春夏通じて初出場。
▽千葉黎明も春夏通じて初出場です。
▽おととしの優勝校、山梨学院は4年連続8回目。
▽去年秋の東京大会で優勝した二松学舎大付属は2年ぶり8回目。
▽東京の早稲田実業は8年ぶり22回目の出場です。
◇東海(3校)
▽去年秋の東海大会で優勝した岐阜の大垣日大高は2年ぶり6回目。
▽静岡の常葉大菊川は2年ぶり6回目の出場。
▽愛知の至学館は8年ぶり2回目の出場です。
◇北信越(2校)
▽去年秋の北信越大会で優勝した福井の敦賀気比は5年連続12回目。
▽日本航空高校石川は2年連続4回目の出場です。
◇近畿(6校)
▽去年秋の近畿大会で優勝した兵庫の東洋大姫路は3年ぶり9回目。
▽智弁和歌山は2年ぶり16回目。
▽市立和歌山は3年ぶり9回目。
▽奈良の天理は3年ぶり27回目。
▽滋賀学園は8年ぶり3回目。
▽滋賀短大付属は春夏通じて初めての甲子園出場です。
◇中国(2校)
▽去年秋の中国大会で優勝した広島商業は3年ぶり23回目。
▽鳥取の米子松蔭は33年ぶり2回目の出場です。
◇四国(2校)
▼去年秋の四国大会で優勝した高知の明徳義塾は4年ぶり21回目。
▼香川の高松商業は2年ぶり29回目の出場です。
◇九州(4校)
▽去年秋の九州大会で優勝した沖縄尚学は2年ぶり8回目。
▽沖縄のエナジックスポーツ高等学院は春夏通じて初めて。
▽大分の柳ヶ浦は20年ぶり3回目。
▽福岡の西日本短大付属は38年ぶり2回目の出場です。
《21世紀枠》壱岐(長崎)と横浜清陵(神奈川)
「21世紀枠」は困難な状況を克服し、去年秋の地区大会などで好成績を残したチームなどが対象で、各地区から推薦された9校から2校が選ばれました。
▽壱岐(長崎)
1909年に創立された県立高校で、野球部は女子マネージャーを含む全員が壱岐島出身です。島外への遠征はフェリーと車でおよそ5時間から6時間かかり、年間20回ほどの遠征でおよそ600万円以上の負担を強いられているということです。地域の人たちから提供された丸太を活用してトレーニングをするなど、島内にある「財産」を活用した練習にも取り組み、去年秋の長崎県大会では準優勝を果たし九州大会に出場しました。島内では「100年に1度の奇跡」と呼ばれています。21世紀枠の特別選考委員会は子どもたちを対象にした野球に関連するイベントも開催して地域に好影響を与えていることなども評価しました。春夏通じて初めての甲子園出場です。
▽横浜清陵(神奈川)
1974年に創立された県立高校です。部員が主体的に話し合って運営していることが特徴です。選手で部門ごとにリーダーを決め「自治会議」で意見を出しあって練習の目的を共有するなどしてチーム作りを進めてきました。また、ほかの部活動の部員や教員などにも声をかけ、専門家を招いて講習会を開催するなど学校一体となって部活動の運営を考える好影響を与えたということです。去年秋の神奈川県大会では公立高校として唯一ベスト8に進出しました。特別選考委員会は意識を変えて知恵を使えば強豪校がしのぎを削る大都市でも結果を残せるというロールモデルになるのではないかなどとして評価しました。春夏通じて初めての甲子園出場です。
開会式の入場行進曲 Omoinotakeの「幾億光年」
ことしの大会の開会式の入場行進曲は、去年、民放のドラマの主題歌としてヒットした3人組のバンド、Omoinotakeの「幾億光年」です。「幾億光年」は去年の大みそかのNHK紅白歌合戦でも披露されました。
日本高校野球連盟などは、選曲の理由について「長い距離や時間によって隔たれてもあせることのない思いをさわやかなメロディーに乗せて歌っていて、ストリーミングの累積再生回数が3億回を超えるなど幅広く親しまれたことから行進曲に選定した」と説明しています。
Omoinotakeは「歴史ある大会に入場行進曲という形で関わらせて頂けることがとても光栄です。熱戦を控える選手たちの心に、少しでもこの楽曲が寄り添えたらうれしく思います」とコメントしています。
代表校決定の流れは
ことしで97回目を迎えるセンバツ高校野球。選考委員会は24日午前から大阪市で始まり、はじめに21世紀枠の候補校9校について、各地区の高校野球連盟の関係者が推薦した理由をそれぞれ3分半で説明します。各校の取り組みや地元の期待などをアピールできる最後の機会で、例年、この内容が選考の決め手の1つになっています。
このあと、21世紀枠と一般選考に分かれて非公開で議論が行われ、午後3時半からの総会で、はじめに21世紀枠の2校が発表されます。続いて一般選考の30校と選考経過が発表されます。
3年前までは、大会への出場が決まった学校への電話連絡が行われていましたが、おととしからは、大会の主催者がインターネットで中継する選考委員会の様子を学校関係者や選手たちがみずから確認する形式に変更されています。
大会は3月7日に組み合わせ抽せんが行われ18日に開幕し、休養日を含めて13日間の日程で行われます。
《21世紀枠(2校)》
21世紀枠は困難な状況を克服して都道府県の秋の大会などで上位の成績を残し、地域の模範となっている学校などが対象。地域を限定せずに2校が選ばれます。
◇21世紀枠候補校(9校→2校)
▽北海道:北海道釧路江南
▽東北:久慈(岩手)
▽関東・東京:横浜清陵(神奈川)
▽東海:名古屋たちばな(愛知)
▽北信越:小松工(石川)
▽近畿:山城(京都)
▽中国:大田(島根)
▽四国:高松東(香川)
▽九州:壱岐(長崎)
《一般選考(30校)》
去年秋の地区大会の成績などを参考に選ばれる「一般選考」は30校です。
▽北海道:1校
▽東北:3校
▽東京を含む関東:7校(神奈川の横浜が去年の明治神宮大会で優勝し、神宮大会の出場枠を確保したため例年より1増)
▽北信越:2校
▽東海:3校
▽近畿:6校
▽中国:2校
▽四国:2校
▽九州:4校
《各地区 秋季大会結果》
◇北海道:1校
▽決勝:東海大札幌 2-0 北海
◇東北:3校
▽決勝:聖光学院 3-2 青森山田
▽準決勝:青森山田 4-1 花巻東
▽準決勝:聖光学院 7-1 山形中央
◇東京含む関東:7校(1増)
▽決勝:横浜 4-3 健大高崎
▽準決勝:横浜 3-2 浦和実
▽準決勝:健大高崎 6-0 千葉黎明
▽準々決勝:千葉黎明 5-2 山梨学院
▽準々決勝:健大高崎 10-3 佐野日大
▽準々決勝:横浜 2-0 東農大二
▽準々決勝:浦和実 2-0 つくば秀英
▽決勝:二松学舎大付 6-5 早稲田実
◇北信越:2校
▽決勝:敦賀気比 6-5 日本航空石川
▽準決勝:日本航空石川 7-0 高岡第一
▽準決勝:敦賀気比 9-4 小松工
◇東海:3校
▽決勝:大垣日大 7-4 常葉大菊川
▽準決勝:常葉大菊川 5-4 至学館
▽準決勝:大垣日大 7-6 岐阜第一
◇近畿:6校
▽決勝:東洋大姫路 5-1 智弁和歌山
▽準決勝:東洋大姫路 11-3 天理
▽準決勝:智弁和歌山 6-1 市和歌山
▽準々決勝:東洋大姫路 4-0 大阪学院大
▽準々決勝:市和歌山 10-0 立命館宇治
▽準々決勝:智弁和歌山 7-2 滋賀学園
▽準々決勝:天理 4-1 滋賀短大付
◇中国:2校
▽決勝:広島商 6-3 米子松陰
▽準決勝:米子松陰 2-0 矢上
▽準決勝:広島商 6-3 岡山学芸館
◇四国:2校
▽決勝:明徳義塾 5-3 高松商
▽準決勝:高松商 5-3 新田
▽準決勝:明徳義塾 6-3 鳴門渦潮
◇九州:4校
▽決勝:沖縄尚学 6-2 エナジックスポーツ
▽準決勝:エナジックスポーツ 4-2 柳ヶ浦
▽準決勝:沖縄尚学 11-1 西日本短大付
▽準々決勝:沖縄尚学 5-0 鹿児島実
▽準々決勝:西日本短大付 4-0 有明
▽準々決勝:柳ヶ浦 3-0 育徳館
▽準々決勝:エナジックスポーツ 9-2 壱岐