日銀は24
日追加の
利上げを
決め、
植田総裁は
今後もさらなる
利上げを
検討する
考えを
示しました。
見通しどおりに
経済や
物価が
推移するのを
前提としていますが、
アメリカの
トランプ政権の
発足で
国際経済や
金融市場は
不確実性が
高まっているという
指摘もあり、
次の
利上げの
判断は
一段と難しくなります。
日銀は24日まで開いた金融政策決定会合で、賃上げの動きが広がり経済・物価情勢も見通しどおりだとして政策金利を17年ぶりの水準となる0.5%程度に引き上げることを決定しました。
植田総裁は会見で、この先も見通しどおりに経済・物価が推移すれば、さらなる利上げを検討するとしたうえで、調整のペースやタイミングについては「予断は持っていない」と述べました。
ただ、さらなる利上げによって仮に政策金利が0.75%に引き上げられた場合、30年ぶりの高い水準となり、低金利が長く続いた国内経済への影響を予測するのはさらに難しくなります。
また、アメリカのトランプ大統領が原油価格が下がった場合はFRB=連邦準備制度理事会に利下げを要求する考えを示すなど、トランプ政権の発足で国際経済や金融市場は不確実性がより高まっているという指摘もあります。
植田総裁は「毎回の決定会合においてその時点で利用可能なデータや情報から適切に政策を判断していきたい」と述べていますが、次の利上げの判断は一段と難しくなります。