国会こっかい きょうから代表だいひょう質問しつもん 与野党よやとうが論戦ろんせんへ

国会こっかいでは先週せんしゅう24日にちに石破いしば総理そうり大臣だいじんの施政しせい方針ほうしん演説えんぜつなど政府せいふ4演説えんぜつが行おこなわれたことを受うけて、27日にちから3日間にちかん、各党かくとうの代表だいひょう質問しつもんが行おこなわれます。

初日しょにちの27日にちは衆議院しゅうぎいん本ほん会議かいぎで、自民党じみんとうの森山もりやま幹事かんじ長ちょうや立憲りっけん民主みんしゅ党とうの野田のだ代表だいひょう、日本にっぽん維新いしんの会かいの前原まえはら共同きょうどう代表だいひょうらが質問しつもんに立たちます。

この中なかで森山もりやま氏しは、中小ちゅうしょう企業きぎょうも含ふくめ、大幅おおはばな賃上ちんあげを実現じつげんするための取り組とりくみや今後こんごの成長せいちょう戦略せんりゃくなどについて石破いしば総理そうり大臣だいじんに質問しつもんすることにしています。

また、地方ちほう創そう生せいの推進すいしん策さくやサイバー攻撃こうげきを未然みぜんに防ふせぐ「能動のうどう的てきサイバー防御ぼうぎょ」の導入どうにゅうに向むけた考え方かんがえかた、それにアメリカのトランプ政権せいけんの発足ほっそくを受うけた今後こんごの外交がいこう方針ほうしんなどを問とうことにしています。

一方いっぽう、野田のだ氏しは、家計かけいの負担ふたん軽減けいげん策さくとしてガソリン税ぜいの暫定ざんてい税率ぜいりつの廃止はいしや、公立こうりつの小中しょうちゅう学校がっこうなどの給食きゅうしょく費ひ無償むしょう化かなどを求もとめる考かんがえです。

さらに東京とうきょう都議とぎ会かいの自民党じみんとう会派かいはの政治せいじ資金しきんパーティーをめぐる問題もんだいの実態じったい解明かいめいに加くわえ、政治せいじの信頼しんらい回復かいふくに向むけて企業きぎょう・団体だんたい献金けんきんを禁止きんしするよう迫せまることにしています。

また前原まえはら氏しは、維新いしんの会かいが自民じみん・公明こうめい両りょう党とうと政策せいさく協議きょうぎを行おこなっていることを踏ふまえ、4月つきからの高校こうこう授業じゅぎょう料りょう無償むしょう化かの実施じっしや社会しゃかい保険ほけん料りょうの引き下ひきさげを主張しゅちょうする方針ほうしんで、与野党よやとうの論戦ろんせんが展開てんかいされます。

政治せいじ部ぶ記者きしゃが解説かいせつ 論戦ろんせんのポイントは？

Q きょうから始はじまる国会こっかい論戦ろんせん。野党やとう側がわが重点じゅうてんを置おくのは？その狙ねらいは？

A やはり、石破いしば内閣ないかくの大だい方針ほうしんとも言いえる新しん年度ねんど予算よさん案あんです。

野党やとうの協力きょうりょくがないと成立せいりつしない状況じょうきょうは変かわりませんので、野党やとう各党かくとうはそれぞれの主張しゅちょうに沿そった修正しゅうせいを求もとめていく構かまえです。

立憲りっけん民主みんしゅ党とうの小川おがわ幹事かんじ長ちょうがきのう「与党よとうの大幅おおはばな譲歩じょうほがあれば予算よさん案あんに賛成さんせいする可能かのう性せいもゼロではない」と述のべるなど、与野党よやとうの間まではすでに神経しんけい戦せんが始はじまっています。

また野党やとう側がわは3月つき末まつまでに結論けつろんを出だすとしている企業きぎょう・団体だんたい献金けんきんの扱あつかいも重視じゅうししています。

ある野党やとう幹部かんぶは「野党やとうが足並あしなみをそろえて『禁止きんしより公開こうかい』を掲かかげる自民党じみんとうに対たいじできるかが重要じゅうようだ」と話はなしています。

各党かくとうとも、予算よさん案あんや政治せいじとカネの問題もんだいで目めに見みえる成果せいかを出だして夏なつの参議院さんぎいん選挙せんきょに向むけて存在そんざい感かんを高たかめたい考かんがえです。

Q 与党よとうだけでは物事ものごとが決きめられないが、対応たいおうはどこが注目ちゅうもく点てんになる？

A 野党やとうとの個別こべつの政策せいさく協議きょうぎがポイントになります。

臨時りんじ国会こっかいでは、野党やとうの主張しゅちょうを取り込とりこむ形かたちで補正ほせい予算よさんが成立せいりつしましたが、ある与党よとう幹部かんぶは「予算よさん案あんの議論ぎろんの先行さきゆきはまったく見通みとおせない」と話はなしています。

それだけに、国会こっかい開会かいかい前まえから、立憲りっけん民主党みんしゅとう、日本にっぽん維新いしんの会かい、国民こくみん民主みんしゅ党とうから個別こべつに要望ようぼうの聴きき取とりを行おこなってきたんです。

与党よとう内ないでは予算よさん案あんの年度ねんど内ない成立せいりつに向むけて来月らいげつ中旬ちゅうじゅんごろまでに野党やとう側がわとの協議きょうぎにメドをつける必要ひつようがあるという意見いけんが出でていて、どれだけ合意ごうい形成けいせいをはかれるかが焦点しょうてんとなります。