漁獲量の
減少傾向が
続くサバについて、
水産庁は、
来シーズン、
太平洋側で
科学的に
許容できる漁獲量が
今の
漁獲枠より7
割から8
割程度、
少なく
なるとした
シナリオを
明らかにしました。
今後、
漁業者などの
意見も
踏まえ、
来月にも
実際の
漁獲枠を
決めることにしています。
日本での「サバ類」の漁獲量は、減少傾向が続いていて、おととしの漁獲量は、速報値で26万トン余りと、5年前の半分以下に落ち込んでいます。
こうした中で、水産庁は、5日漁業者などとの意見交換会を開き、ことし7月からの来シーズン、太平洋側で「マサバ」と「ゴマサバ」の科学的に許容できる漁獲量について、合わせて6万8000トンとする案と、10万9000トンとする案の2つのシナリオを示しました。
実際の漁獲枠は、科学的な許容量を超えない範囲で決められますが、5日示された許容量は、35万トン余りに設定されている今シーズンの漁獲枠と比べても7割から8割程度、少なくなっています。
一方、日本海や東シナ海でのマサバとゴマサバの漁獲枠については、来シーズン、今のシーズンと大きくは変わらず22万トン余りとする案がすでに示されています。
水産庁は、漁業者などからの意見も聞いたうえで、来月にも実際の来シーズンの太平洋側でのサバの漁獲枠を決定することにしています。