일본어 뉴스: 秋も食料品の値上げ相次ぐコメにチョコ 10月さらに2000品目が

この秋あきもさまざまなものの値上ねあがりが続つづいています。

特とくに目立めだっているのがコメとチョコレート。

食料しょくりょう品ひんの値上ねあがりは10月つきも続つづきそうです。

コメとチョコが上昇じょうしょう率りつ押し上おしあげ

8月つきの消費しょうひ者しゃ物価ぶっか指数しすうは生鮮せいせん食品しょくひんを除のぞいた指数しすうが、去年きょねんの同おなじ月つきより2.8％上昇じょうしょうしました。

総務そうむ省しょうは「コメとチョコレートの値上ねあがりが上昇じょうしょう率りつを押し上おしあげた」としています。

パックごはんも値上ねあげ

原料げんりょうのコメの値上ねあがりなどで生産せいさんコストが上昇じょうしょうしているとして、新潟にいがた市しにある食品しょくひんメーカーは、ことし12月つきの出荷しゅっか分ぶんからパックごはんを値上ねあげすることにしています。

新潟にいがた市しに本社ほんしゃがある食品しょくひんメーカーでは、新潟にいがた県けんや北海道ほっかいどうにある工場こうじょうで1日にちあたり123万まん食しょくのパックごはんを作つくっていますが、生産せいさん現場げんばを悩なやませているのが、原料げんりょうのコメをはじめとする生産せいさんコストの上昇じょうしょうです。

新潟にいがた県けん聖きよし籠町かごまちにある工場こうじょうの1つでは、1日にちあたり40トンのコメを加工かこうしますが、こうした大量たいりょうのコメの仕入れ値しいれねが上あがっているということです。

さらに工場こうじょうの生産せいさんレーンを動うごかす電気でんき代だいや包装ほうそう代だい、輸送ゆそう費ひも値上ねあがりしていて、生産せいさん工程こうていの効率こうりつ化かなどを進すすめているものの、こうした努力どりょくだけでは生産せいさんコストの上昇じょうしょう分ぶんを吸収きゅうしゅうしきれないとしています。

このため、この食品しょくひんメーカーではことし12月つきの出荷しゅっか分ぶんから、パックごはんのすべての商品しょうひんを税ぜい抜ぬきの希望きぼう小売こうり価格かかくでおよそ11％から14％値上ねあげすることにしています。

「サトウ食品しょくひん」の渡辺わたなべ今日子きょうこ取締役とりしまりやくは「最大限さいだいげんの稼働かどうを目指めざして生産せいさん方法ほうほうを工夫くふうしているが、残念ざんねんながらそれだけでは吸収きゅうしゅうできない波なみが来きているというのが現状げんじょうです」と話はなしていました。

せんべい米べい菓も値上ねあげ

主おもにせんべいなどの米べい菓を作つくっている新潟にいがた市しの菓子かしメーカーは、せんべいの原料げんりょうとなる加工かこう用ようのコメが値上ねあがりするなど、生産せいさんコストが上昇じょうしょうしているとして、10月つきの納品のうひん分ぶんから一部いちぶの商品しょうひんを値上ねあげすることにしています。

新潟にいがた市しに本社ほんしゃがある菓子かしメーカーでは、主おもにせんべいなどの米べい菓を作つくっていますが、原料げんりょうとなる加工かこう用ようのコメなどの価格かかくが値上ねあがりしているということです。

さらに去年きょねんの夏なつの猛暑もうしょなどの影響えいきょうでコメの流通りゅうつう量りょうが減へっていることから、加工かこう用ようのコメの確保かくほが難むずかしい状況じょうきょうにも直面ちょくめんしています。

メーカーでは、より確保かくほしやすいアメリカ産さんのコメの割合わりあいを増ふやして対応たいおうしているということですが、コメの価格かかくのほか、調理ちょうりに使つかう油あぶらや包装ほうそうにかかる費用ひようなども上あがっていることから、来月らいげつの納品のうひん分ぶんから一部いちぶの商品しょうひんについて値上ねあげすることにしています。

引き上ひきあげ幅はばは店頭てんとう価格かかくで、9％から22％程度ていどとなる見込みこみだということです。

「亀田かめだ製菓せいか」経営けいえい企画きかく部ぶの佐藤さとう忠信ただのぶマネージャーは「原料げんりょうのコメの値上ねあがりはマイナスの影響えいきょうが非常ひじょうに大おおきく出でている。商品しょうひんの値上ねあげは心苦こころぐるしいが、そういう対応たいおうをとらざるをえないというのが今いまのわれわれをめぐる事業じぎょう環境かんきょうになっている」と話はなしていました。

チョコレートケーキも値上ねあげ　

チョコレートの原料げんりょうとなるカカオ豆まめの価格かかくが高騰こうとうしていることを受うけて、千葉ちば市し美浜みはま区くにある洋菓子ようがし店てんでは9月つき上旬じょうじゅんからチョコレートを使つかった4種類しゅるいのホールケーキをおよそ100円えんから800円えん値上ねあげしました。

店みせではケーキなどの材料ざいりょうとして10種類しゅるい以上いじょうのチョコレートを仕入しいれていますが、種類しゅるいによってはことしに入はいって価格かかくがおよそ2倍ばいになるなど、チョコレートの仕入しいれ価格かかくが大幅おおはばに上昇じょうしょうしたことから、今回こんかいの値上ねあげに踏み切ふみきったということです。

小麦粉こむぎこや砂糖さとうなどの原材料げんざいりょう価格かかくや人件じんけん費ひなどの上昇じょうしょうを受うけて、ことし6月つきにも今回こんかい値上ねあげしたケーキを含ふくむ20種類しゅるい以上いじょうのホールケーキを値上ねあげしました。

チョコレートの価格かかくが今後こんごさらに値上ねあがりする可能かのう性せいもあることから、店みせでは商品しょうひんのサイズの見直みなおしやチョコレートの配合はいごう量りょうを抑おさえた商品しょうひん開発かいはつなど対応たいおうを検討けんとうしていくということです。

洋菓子ようがし店てん「スイーツミズノヤ」のシェフ、水野谷みずのや祐一ゆういちさんは「チョコレートはもともと安やすい材料ざいりょうではなかったが、高級こうきゅう品ひんを通り越とおりこした価格かかくになっている。商品しょうひんの価格かかくを上あげすぎるとお客おきゃくさんが離はなれてしまうものの、価格かかくを抑おさえることができない状況じょうきょうで、どう工夫くふうしたらよいのか悩なやましいです」と話はなしていました。

秋あきの味覚みかくさつまいもも…

秋あきの味覚みかくの代表だいひょう格かくさつまいもも値上ねあがりする傾向けいこうとなっています。

総務そうむ省しょうが20日にち発表はっぴょうした8月つきの消費しょうひ者しゃ物価ぶっか指数しすうでは、さつまいもは、7月つきから3.8％、前まえの年としの同おなじ月つきと比くらべると6.3％上昇じょうしょうしています。

さつまいもの生産せいさん者しゃによりますと、ことしは豊作ほうさくだということですが、去年きょねんと比くらべて肥料ひりょうや雑草ざっそうを防ふせぐためのシートの費用ひようがいずれも1.5倍ばいほどになるなど、資材しざい費ひを中心ちゅうしんに経費けいひが高たかくなっているということです。

みずから営いとなむ直売ちょくばい所しょでは価格かかくを据え置すえおきたいとしていますが、スーパーなどに出だすものに関にかんしては値上ねあげせざるを得えず、小売こうり価格かかくも1割わりほど上あがる見通みとおしです。

10月つきは酒さけも値上ねあげ

10月つきに値上ねあげされる食品しょくひんの数かずは、9月つきより一段いちだんと増ふえて、2000品目ひんもくを超こえる水準すいじゅんとなる見通みとおしです。

民間みんかんの信用しんよう調査ちょうさ会社かいしゃ帝国データバンクていこくで-たばんくが国内こくないの主おもな食品しょくひんメーカー195社しゃを対象たいしょうに行いった調査ちょうさによりますと、今月こんげつ値上ねあげされる食品しょくひんは1300品目ひんもくあまりと5か月かげつぶりに1000品目ひんもくを超こえました。（8/30現在げんざい1392品目ひんもく）

品目ひんもく別べつに見みますと、9月つきは冷凍れいとう食品しょくひんを中心ちゅうしんとした「加工かこう食品しょくひん」が全体ぜんたいの半数はんすう以上いじょうを占しめたほか、アイスやチョコレート製品せいひんなどの「菓子かし」とウイスキーやコーヒー飲料いんりょうといった「酒類しゅるい・飲料いんりょう」がそれぞれ全体ぜんたいのおよそ1割わりを占しめました。

また来月らいげつは値上ねあげされる品目ひんもくがさらに増ふえて、加工かこう食品しょくひんや飲料いんりょうなど2000品目ひんもくを超こえる見通みとおしです。（8/30現在げんざい 2631品目ひんもく）

去年きょねんの同おなじ月つきに比くらべると、半数はんすう近ちかくに減へるもののことしに入はいって最もっとも多おおかった4月つきに並ならぶ水準すいじゅんになる見通みとおしだということです。（4月つき 2897品目ひんもく）

調査ちょうさした会社かいしゃでは、値上ねあげの背景はいけいには、異常いじょう気象きしょうなどによる原材料げんざいりょう高だかや、物流ぶつりゅう費ひや包装ほうそう資材しざいの費用ひよう、それに人件じんけん費ひの増加ぞうかなどがあり、去年きょねんに比くらべると値上ねあげの対象たいしょうとなる品目ひんもくは少すくないものの、複合ふくごう的てきな値上ねあげ圧力あつりょくは高こう止とまりした状態じょうたいだと指摘してきしています。

専門せんもん家か「物価ぶっかを上回うわまわる賃金ちんぎんの伸のび確保かくほが重要じゅうよう」

この秋あきに食品しょくひんの値上ねあげが相次あいつぐことについて、日本にっぽん総合そうごう研究所けんきゅうじょの西岡にしおか慎一しんいち主席しゅせき研究けんきゅう員いんは「おととしと去年きょねんほどの値上ねあげの勢いきおいではないものの、ことしの夏場なつばにかけて円えん安やすが進すすみ、輸入ゆにゅうしている原材料げんざいりょうの価格かかくが上昇じょうしょうしたため、このタイミングで価格かかく転嫁てんかする動うごきにつながっている。また人件じんけん費ひを理由りゆうに値上ねあげする企業きぎょうも去年きょねんに比くらべると増ふえている」と話はなしています。

また、個人こじん消費しょうひに与あたえる影響えいきょうについては「全体ぜんたいの消費しょうひがものすごく抑おさえられることは考かんがえにくいが低てい所得しょとく者しゃや高齢こうれい者しゃへの影響えいきょうを注視ちゅうしする必要ひつようがある。賃金ちんぎんは上あがってきていてもその上あがり方かたは物価ぶっかの上昇じょうしょうほどではないという意識いしきが強つよいと思おもうので、所得しょとく水準すいじゅんが上あがった実感じっかんが得えられるまでは消費しょうひ意欲いよくは戻もどってこない可能かのう性せいがある」と指摘してきしました。