石川県能登地方には
台風から
変わった
低気圧の
影響で
再び激しい雨が
降り続いて
氾濫が
発生した
ほか土砂災害の
危険度が
高まっています。
気象庁は
輪島市と
珠洲市、
能登町に
出していた
大雨の
特別警報を
午前10
時すぎ、
警報に
切り替えましたが
土砂災害や
川の
氾濫には
厳重な
警戒を
続けてください。
気象庁によりますと、前線や低気圧の影響で石川県の能登地方では21日、線状降水帯が発生するなど記録的な大雨となり、気象庁は21日昼前、輪島市と珠洲市、能登町に大雨特別警報を発表しました。
能登地方では22日朝、低気圧の影響で激しい雨が降り続き能登町の山田川で氾濫が発生するなど、川の水位は高く土砂災害の危険性も高い状態が続いています。
22日午前11時までの72時間に降った雨の量は、石川県の輪島市で513.5ミリ、珠洲市で402.5ミリと平年の9月1か月分の雨量の2倍余りに達しいずれも気象庁が統計を取り始めてから最も多くなりました。
気象庁は輪島市と珠洲市、能登町に出していた大雨の特別警報を午前10時10分に警報に切り替えましたが土砂災害や川の氾濫には厳重な警戒を続けてください。
一方、前線や低気圧の影響で新潟県や東北、それに西日本でも雨が強まっていて、午前11時までの1時間には鹿児島県さつま町で48ミリ、香川県多度津町で32.5ミリ、山形県の庄内空港で30ミリの激しい雨が降りました。
石川県をはじめ、山形県、新潟県、福島県、それに岩手県では土砂災害の危険性が非常に高くなり、土砂災害警戒情報が発表されている地域があります。
台風から変わった温帯低気圧が22日夜にかけて本州付近にある前線上を東へ進む影響で、西日本から東北で雷を伴って非常に激しい雨が降るおそれがあります。
23日昼までの24時間に降る雨の量は、
▽四国と九州南部で150ミリ、
▽東北で100ミリ、
▽東海、近畿、九州北部、新潟県で80ミリ、
▽関東甲信で60ミリ、
▽北陸で50ミリの雨が降る見込みです。
さらに、24日昼までの24時間には
▽九州南部で120ミリの雨が見込まれています。
気象庁は東北や西日本などでも土砂災害に厳重に警戒するとともに川の増水や氾濫、低い土地の浸水に警戒するよう呼びかけています。
落雷や竜巻などの激しい突風、それにひょうにも十分注意が必要です。
林官房長官 「地元自治体と連携して対応にあたる」
林官房長官は、22日午前、松村防災担当大臣から被害状況の報告を受け対応を協議しました。
このあと記者団に対し「被災現場では、警察・消防・自衛隊が現在も懸命な救命・救助活動を行っている。亡くなられた方に心からお悔やみを申し上げ、被害にあわれた方々に心からお見舞いを申し上げる」と述べました。
その上で「アメリカ訪問中の岸田総理大臣と先ほど直接電話で話をし、被害状況などを報告するとともに、総理からは今回の被災地が能登半島地震からの復旧・復興の途上であることも踏まえつつ、地元自治体のニーズをよく把握して対応するよう指示があった」と述べました。
また、石川県の馳知事とも改めて電話で協議し情報共有などを行ったことを明らかにし「引き続き被害状況の把握などに全力を尽くすとともに、地元自治体と連携して対応にあたっていきたい」と述べました。
そして「雨が収まった地域でもこれまでの雨で地盤が緩んでいるところがあるため、引き続き警戒が必要だ。自治体や気象台から発表される避難情報や気象情報に注意し、土砂災害や低い土地の浸水、河川の氾濫に厳重に警戒をしてほしい」と呼びかけました。