テニスの全米オープンが開幕した8月31日、1回戦の試合に臨んだ大坂なおみ選手が、ケンタッキー州で警官に射殺された黒人女性、ブレオナ・テイラーさんの名前が入った黒いマスク姿で入場し、注目を集めました。
米スポーツ専門局ESPNとのインタビューで語ったところによると、マスクは計7枚持っています。「名前の数に対して7枚では足りないのが悲しい。決勝まで進んで全部見てもらいたい」ということです。
テイラーさんは今年3月、自宅に押し入った警官らに撃たれて死亡しました。警官は、麻薬捜査のため捜索令状を取ってテイラーさんの自宅に踏み込み、テイラーさんの恋人に銃撃されたために撃ち返したと説明しています。
大坂選手は先週、前哨戦のウエスタン・アンド・サザン・オープンの準決勝でも、ウィスコンシン州で黒人男性が銃撃された事件に抗議して、いったん出場辞退を表明しました。大会が1日延期されたことを受けて撤回していました。