警察によりますと
最初に
川野さんから
警察に
相談があったのは
去年10
月21
日で「
交際相手に
携帯電話をとられた。
別れたいが、
携帯電話を
返すように
警察から
言ってほしい」という
内容だったということです。
3日後にも、川野さんから「携帯電話は返してもらった。別れを告げたが相手が納得しない」という相談があり、警察が寺内容疑者から送られてきたメッセージを確認したところ「自分としては別れていない」「怒ったら許さんぞ」という内容だったということです。
このため警察は、川野さんに避難や転職を促す防犯指導を行うとともに、寺内容疑者に対しては、事情を聴いたうえで警告を行いました。このとき寺内容疑者は、素直に応じる様子だったということです。
しかし、およそ1か月後の去年11月21日、川野さんから再び「相手が職場に来た。困るので、再度警告してほしい」と相談があり、さらに、その2日後にも「相手から着信が3件あり、出ないでいたら職場にも電話がかかってきた」という相談が寄せられました。
去年11月26日には川野さんから、ストーカー規制法に基づきつきまといなどを禁じる「禁止命令」を出してほしいという申し出があり、警察は緊急性が高い事案だと判断して、その日のうちに寺内容疑者に対し「禁止命令」を出したということです。
これ以降、警察は、川野さんの自宅周辺を定期的にパトロールするとともに、本人や家族に、ボタンを押すだけで110番通報される「緊急通報装置」を貸与していたということです。
先月9日には、寺内容疑者が警察に電話をかけてきて「禁止命令中なのに川野さんの方からメッセージを送ってきた」などと主張したため、警察は危害を加える兆候があると判断して、10日間ほど川野さんの自宅周辺のパトロールを強化するなどの対応を取ったということです。
事件前、警察が最後に川野さんに連絡を取ったのは年が明けた今月6日で、電話で「その後、不安に感じるようなことは起きていないか」と確認したところ、川野さんから特に異常はないという説明があったということです。
事件が発生したのはその10日後。川野さんは、勤務先からも近いJR博多駅近くの路上で刃物で十数か所を刺されて殺害されました。
警察によりますと、貸与していた「緊急通報装置」は使われていなかったということです。
つきまといなどを警察に相談していた川野さんが殺害されたことについて、福岡県警の幹部は18日夜の記者会見で「今回、警察がとった措置については適切な対応だったと考えている。結果的に被害者が死亡したことについては、非常に残念でならない」などと述べました。
容疑者が働いていた飲食店店長「事件の兆候は全く感じなかった」
寺内容疑者が
働いていた
飲食店の
店長によりますと、
寺内容疑者は、
事件前日の
今月15
日の
朝まで
いつもどおり
働いていたということです。
店長は寺内容疑者について「毎週末にアルバイトとして働いていて、最後に会ったのは今月14日の夜から翌朝にかけての勤務の時でした。そのときはふだん通りまじめに働いていて、川野さんの話などもまったくしませんでした。事件の兆候は全く感じなかったので、本当に驚きました」と話していました。
また「2人は以前、同じ系列の店で働いていたのでそこで知り合ったのではないかと思います。うちの店に、川野さんが月に2回ほど友達と一緒に遊びに来ていました。去年、ストーカーの騒動があって警察から直接連絡があり、そのときに初めて2人が付き合っていることを知りました」と話していました。
去年、店で忘年会を行った際には、容疑者が店長に「ストーカーの事件を起こしてすみません。これからは気持ちを切り替えて頑張ります」と伝えてきたということです。
きょうの事件現場は
事件現場となった
福岡市博多区のJR
博多駅近くの
路上には、19
日朝も
小雨が
降る中、
花を
手向ける人や
立ち止まって
手を
合わせる人の
姿が
多く
見られました。
事件があったJR博多駅近くの路上には、花やお菓子、飲み物などが供えられ、職場に向かう人などが、立ち止まって手を合わせる姿がみられました。
このうち通勤途中に手を合わせた女性は「毎日仕事でここを通るので、手を合わせました。犯人が捕まってよかったです」と話していました。
また、福岡市内に住んでいて現場をよく通るという男性は「身近なところで事件が起きてしまい、心を痛めています。このような事件が二度と起きないことを切に願っています」と話していました。
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