会合かいごうの冒頭ぼうとう、オースティン国防こくぼう長官ちょうかんは、「この会合かいごうで、われわれの決意けついと結束けっそくが示しめされる。ウクライナが必要ひつようとするかぎり支援しえんしていく」などと述のべ、各国かっこくが一致いっちして支援しえんを続つづける方針ほうしんを強調きょうちょうしました。

また、会合かいごうにはウクライナのレズニコフ国防こくぼう相しょうが出席しゅっせきしたほか、ウクライナのゼレンスキー大統領だいとうりょうはオンラインで演説えんぜつし、「勝利しょうりにつながる戦車せんしゃや装甲車そうこうしゃなどの支援しえんを加速かそくさせてほしい」と訴うったえました。

ウクライナへの軍事ぐんじ支援しえんをめぐっては今月こんげつ、イギリスが欧米おうべい製せいの戦車せんしゃとしては初はじめて「チャレンジャー2」の供与きょうよを決きめていて、ドイツ西部せいぶにあるアメリカ軍ぐんの基地きちで開ひらかれている会合かいごうではドイツ政府せいふが「レオパルト2」の供与きょうよに踏み切ふみきるか注目ちゅうもくされていました。

「レオパルト2」は攻撃こうげき能力のうりょくが高たかく、世界せかいで最もっとも優すぐれた戦車せんしゃの一ひとつとしてヨーロッパ各国かっこくが保有ほゆうしていますが、そうした国くにがウクライナに供与きょうよする場合ばあいもドイツ政府せいふの許可きょかが必要ひつようとなっています。

ただドイツ政府せいふは、戦車せんしゃを供与きょうよすれば戦闘せんとうが一層いっそう激化げきかするという国内こくないの懸念けねんなどを背景はいけいに慎重しんちょうな姿勢しせいを示しめしてきただけに、その判断はんだんに注目ちゅうもくが集あつまっています。

イギリスのシンクタンク、IISS＝国際こくさい戦略せんりゃく研究所けんきゅうじょの軍事ぐんじ専門せんもん家かは、レオパルト2についてドイツ以外いがいにポーランドやフィンランド、それにカナダなど15か国かこくが保有ほゆうしているとしていて、その数かずはあわせて2000両りょうを超こえると推計すいけいしています。

イギリスのウォレス国防こくぼう相しょうはレオパルト2を保有ほゆうする国々くにぐにを「レオパルト連合れんごう」と呼よび、これらの国くにからの供与きょうよが実現じつげんするようドイツ政府せいふに働はたらきかけていると述のべました。

また、ウクライナのクレバ外相がいしょうとレズニコフ国防こくぼう相しょうも19日にちの共同きょうどう声明せいめいで、「供与きょうよができる国くにはウクライナを支援しえんする国際こくさい的てきな戦車せんしゃ連合れんごうの設立せつりつに向むけた動うごきに参加さんかしてほしい」として、ドイツを含ふくむ各国かっこくが協調きょうちょうしてレオパルト2を供与きょうよするよう求もとめていました。

ポーランドのほか、フィンランドもドイツ政府せいふの許可きょかが得えられれば、レオパルト2を供与きょうよするとしています。