ニュージーランドのアーダーン首相しゅしょうは19日にち、「首相しゅしょうという仕事しごとは力ちからが満まんタンでなければ続つづけるべきではない」と述のべ、ことし10月つきに行おこなわれる議会ぎかい選挙せんきょに立候補りっこうほせず、来月らいげつ上旬じょうじゅんまでに首相しゅしょうを辞任じにんする意向いこうを表明ひょうめいしました。

与党よとう・労働党ろうどうとうは後任こうにんの新あらたな党首とうしゅを22日にちに選出せんしゅつする予定よていで、これを前まえに21日にち、教育きょういく相しょうなどを務つとめるクリス・ヒプキンス氏しが会見かいけんし、党首とうしゅ選挙せんきょに立候補りっこうほしたのは自分じぶんだけだと明あきらかにしました。

そして、「アーダーン首相しゅしょうはテロ攻撃こうげきや新型しんがたコロナなどの困難こんなんの時ときに国くにを率ひきいて、冷静れいせいで安定あんていした、人々ひとびとを安心あんしんさせるリーダーシップを発揮はっきした。私わたしもそれを続つづけたい」と意気込いきごみを語かたりました。

ヒプキンス氏しは22日にち、党とうの集会しゅうかいで党首とうしゅに承認しょうにんされ、近ちかく新あたらしい首相しゅしょうに就任しゅうにんする見通みとおしです。

44歳さいのヒプキンス氏しは2008年ねんに議会ぎかい選挙せんきょで初はつ当選とうせんし、2020年ねんから去年きょねんまで新型しんがたコロナウイルス対応たいおう相しょうとして、アーダーン首相しゅしょうとともにニュージーランドの感染かんせん拡大かくだい防止ぼうし対策たいさくを率ひきいました。

ニュージーランドでは生活せいかつ費ひの高騰こうとうや犯罪はんざいの増加ぞうかを背景はいけいにアーダーン政権せいけんの支持しじ率りつが低迷ていめいしていて、10月つきの議会ぎかい選挙せんきょに向むけてヒプキンス氏しが与党よとうの支持しじ率りつを回復かいふくすることができるかが焦点しょうてんです。