新型コロナウイルスの
感染が
最初に
拡大した
中国の
武漢で
都市の
封鎖が
始まった
日から23
日で3
年です。
中国では「
ゼロコロナ」
政策が
終了しましたが、
これまでの
感染対策に
人々の
不満がくすぶるなか、
経済の
低迷にも
直面し、
習近平指導部は
今後、
難しいかじ取りが
続くことになり
そうです。
新型コロナウイルスの感染が最初に拡大した湖北省の武漢では3年前の1月23日からおよそ2か月半にわたり、都市の封鎖が行われ、その後、中国政府は、感染拡大を防ぐためとして厳しい行動制限を伴う「ゼロコロナ」政策を続けましたが、今月終了させました。
「ゼロコロナ」政策の影響などで経済は停滞し、雇用環境も悪化して都市部の若者層の失業率は去年7月時点で19.9%と過去最悪の水準です。
こうした中、去年11月、中国各地で一斉に「ゼロコロナ」政策に対する極めて異例な抗議活動が行われましたが、中国の人権活動を支援するウェブサイト、「維権網」などは最近になって当局が、北京での抗議活動の参加者を相次いで拘束したなどと伝え、神経をとがらせていることがうかがえます。
習近平指導部はさらなる不満の高まりにつながりかねない経済の低迷にも直面し、今後、難しいかじ取りが続くことになりそうです。
父親亡くした男性「政府は命を軽視し続けた」
湖北省の
武漢が
封鎖された3
年前、
父親が
新型コロナウイルスに
感染し、
死亡したのは、ウイルスの
危険性について、
当局が
情報を
隠蔽したのが
原因だと
武漢市当局の
対応を
批判してきた
張海さんが
取材に
応じました。
この3年間について張さんは「政府は、自分たちの『犯罪行為』を認めたことはない。政府は、武漢封鎖以降も極端な封鎖で、数々の悲劇をもたらした。私が感じることは政府は、普通の人たちの命を軽視し続けてきたということだ。『人民至上、生命至上』といいますが、真っ赤なうそでしかない」などと話し中国政府の対応を批判しました。