KADOKAWA“会長へ過度なそんたく止められず”汚職事件で報告書 - Easy News

東京とうきょうオリンピック・パラリンピックのスポンサー契約けいやくをめぐる汚職おしょく事件じけんで、前ぜん会長かいちょうが贈賄ぞうわいの罪つみで起訴きそされた出版しゅっぱん大手おおて KADOKAWAは、外部がいぶの弁護士べんごしなどによる検証けんしょう委員いいん会かいの報告ほうこく書しょを公表こうひょうしました。

報告ほうこく書しょは、贈賄ぞうわいの可能かのう性せいがあると認識にんしきしながらも、とりわけ会長かいちょうへの過度かどなそんたくなどから止とめられなかったと指摘してきしています。

KADOKAWAの前ぜん会長かいちょうの角川かどかわ歴れき彦被告ひこく（79）は、スポンサー選定せんていで便宜べんぎを受うけたことへの謝礼しゃれいなどとして、大会たいかい組織そしき委員いいん会かい元もと理事りじの高橋たかはし治之はるゆき被告ひこく（78）に総額そうがく6900万まん円えんの賄賂わいろを渡わたしたとして、贈賄ぞうわいの罪つみで起訴きそされています。

会社かいしゃが23日にちに公表こうひょうした報告ほうこく書しょによりますと、謝礼しゃれいにあたるコンサルタント料りょうなどについては、高橋たかはし元もと理事りじ側がわから提案ていあんされ、『角川かどかわ氏しが了承りょうしょう済ずみ』だと確認かくにんし、当時とうじの社長しゃちょうらが応おうじたということです。

社内しゃないでは、「高橋たかはし理事りじは『みなし公務員こうむいん』に当あたり、贈賄ぞうわい罪ざいなどに該当がいとうするリスクがある」という指摘してきがあったものの、社内しゃないで必要ひつような手続てつづきを行おこなわずに支払しはらったとしています。

報告ほうこく書しょは、不適切ふてきせつな行為こういが止とめられなかった原因げんいんは、「上席じょうせき者しゃ、とりわけ会長かいちょうの意向いこうへの過度かどのそんたくとそれを醸成じょうせいする企業きぎょう風土ふうどがあった」などと指摘してきし、会社かいしゃに人事じんじ制度せいどの見直みなおしや、監査かんさ体制たいせいの強化きょうかなどといった改善かいぜん策さくを求もとめました。