かほく市では水道管が破裂するなどして漏水が相次いでいて、上水道の水を一時的に蓄えておく「配水池」の水がめが空になり、26日の夜から5000戸以上が断水しています。
28日は、職員と業者合わせて50人が2人1組になり、断水が発生している地域を回って、漏水が起きている空き家の元栓を閉める作業にあたっています。
職員たちは空き家を見つけると、水道メーター近くに20センチ以上積もった雪をスコップで掘り返し、水道管の元栓を閉めていきました。
かほく市によりますと、市内には人が住んでいない空き家などがおよそ1500軒あり、漏水か所の発見が遅れて復旧が進んでいないということです。
かほく市は28日中に断水が発生している地域のすべての空き家を回る予定だということです。
作業にあたったかほく市スポーツ文化課の山田義幸課長は「空き家は除雪されておらず元栓を見つけるのが大変ですが、職員総出で作業にあたり、少しでも早く断水を解消して、ふだんの生活に戻れるよう取り組みたい」と話していました。
輪島市では給水活動にあたる人員などが不足しているとして、県は27日夜、自衛隊に対して災害派遣を要請しました。 陸上自衛隊金沢駐屯地の隊員が輪島市に入り、このうち三井出張所には、1トンの水が入った給水車が午前10時前に到着しました。 そして、隊員2人が市民が持参したポリタンクや給水袋を受け取って対応していました。 母親と訪れた中学2年生の生徒は「特にトイレや風呂の水に困っています。自衛隊の人が来てくれて助かります。早く復旧してほしいです」と話していました。 自衛隊では、市内にある老人ホームなど3つの施設で備え付けられた貯水槽への給水も行っています。
自衛隊が給水活動 輪島市