フランス政府が計画している退職年齢の引き上げをめぐって1月31日、主要都市で大規模ストが展開され、学校や公共交通機関に大きな混乱が生じました。大規模ストは19日に続き、1月に入って2度目。
ストは組合や野党が呼びかけたもので、前回19日には100万人以上が参加しました。この時は公共交通機関がストップし、エッフェル塔も入場できませんでした。
教員組合のFSUによると、首都パリでは31日、教員の60%がストに参加して市内の学校100校あまりが休校となる見通しです。
ジェラルド・ダルマナン内相は、パリ市内に警官4000人を配備して、重大な事案を引き起こすことなくストが行われるよう徹底させるとしました。
政府が計画している年金改革では、年金の受給開始年齢を段階的に62歳から64歳に引き上げます。エリザベット・ボルヌ首相は29日、テレビ局の取材に対し、退職年齢の引き上げに「交渉の余地はない」と強調しました。