この中なかでは、読よみがなをカタカナで表記ひょうきするとしていて「氏名しめいとして用もちいられる文字もじの読み方よみかたとして一般いっぱんに認みとめられているものでなければならない」という規定きていを設もうけました。

名前なまえの読み方よみかたをめぐっては、いわゆる「キラキラネーム」と呼よばれる個性こせい的てきな名前なまえなど、表記ひょうきや読み方よみかたが多様たよう化かしています。

法務省ほうむしょうは、今回こんかい新あらたに設もうける規定きていについて「行いきすぎた『キラキラネーム』など、社会しゃかいに混乱こんらんを招まねく極端きょくたんなものは記載きさいされない。そのうえで、辞書じしょに載のっている読み方よみかただけではなく、載のっていなくても、社会しゃかいに一定いってい程度ていど受け入うけいれられる読み方よみかたであれば認みとめられる方向ほうこうだ」としています。

一方いっぽうで、例たとえば

▼「高こう」と書かいて漢字かんじの意味いみとは逆ぎゃくの「ヒクシ」と読よませるケース、

▼「太郎たろう」と書かいて「サブロウ」と読よませるような、読よみ違ちがいか書がき違ちがいか分わからないケース、

▼「太郎たろう」と書かいて「マイケル」と読よませ、漢字かんじの意味いみや読よみからは連想れんそうすることができないケースなど、

原則げんそく認みとめられないケースを法律ほうりつが施行しこうされるまでに通達つうたつで示しめすとしています。

このほか、すでに戸籍こせきに氏名しめいが記載きさいされている人ひとに関にかんして必要ひつような手続てつづきは、法律ほうりつの施行しこうから1年ねん以内いないに読よみがなを改あらためて自治体じちたいに届け出とどけでます。書面しょめんか、マイナンバー制度せいどの専用せんようサイト「マイナポータル」の利用りようを想定そうていしています。届け出とどけでがない場合ばあいは、自治体じちたいが持もつ、住民じゅうみん票ひょうに記載きさいされた情報じょうほうなどをもとに、読よみがなを市区しく町村ちょうそん長ちょうの権限けんげんで記載きさいするとしています。

その読よみがなは事前じぜんに本人ほんにんに通知つうちされ、本人ほんにんが望のぞまなければ1度どだけ変更へんこうできる仕組しくみです。

政府せいふは今いまの国会こっかいに関連かんれんする法律ほうりつの改正かいせい案あんを提出ていしゅつする方針ほうしんです。