広域こういき強盗ごうとう 容疑ようぎ者しゃ2人にんをあす日本にっぽん送還そうかんの方向ほうこうで調整ちょうせい 4人にんの可能かのう性せいも

4人にん一斉いっせいになる可能かのう性せいも残のこされていて、別べつの特殊とくしゅ詐欺さぎ事件じけんで逮捕たいほ状じょうを取とっている警視庁けいしちょうは移送いそうに向むけ、6日にち、捜査そうさ員いんをフィリピンに派遣はけんすることにしています。

フィリピンの入管にゅうかん施設しせつに収容しゅうようされていて、警視庁けいしちょうが特殊とくしゅ詐欺さぎに関かかわった疑うたがいで逮捕たいほ状じょうを取とっている渡邉わたなべ優樹ゆうき容疑ようぎ者しゃ（38）、小島こじま智信とものぶ容疑ようぎ者しゃ（45）、藤田ふじた聖きよし也容疑ようぎ者しゃ（38）、今村いまむら磨みがく人じん容疑ようぎ者しゃ（38）の4人にんは、フィリピンを拠点きょてんに日本にっぽんに詐欺さぎの電話でんわをかけていたグループのメンバーだということで、警視庁けいしちょうによりますと、渡邉わたなべ容疑ようぎ者しゃがグループの首謀しゅぼう者しゃとみられるということです。

4人にんは一連いちれんの広域こういき強盗ごうとう事件じけんで指示しじを出だしていた疑うたがいがあり、日本にっぽんとフィリピン両りょう政府せいふの間まで送還そうかんに向むけた協議きょうぎが続つづけられてきましたが、両りょう政府せいふがこのうち藤田ふじた容疑ようぎ者しゃと今村いまむら容疑ようぎ者しゃの少すくなくとも2人にんを7日にち、日本にっぽんに送還そうかんする方向ほうこうで調整ちょうせいしていることが捜査そうさ関係かんけい者しゃへの取材しゅざいで分わかりました。

また、フィリピン国内こくないで別べつの暴力ぼうりょく事件じけんの裁判さいばんが続つづけられている渡邉わたなべ容疑ようぎ者しゃと小島こじま容疑ようぎ者しゃについても、6日にち開ひらかれる裁判さいばんの審理しんり次第しだいでは送還そうかんに向むけた法的ほうてき条件じょうけんが整ととのい、7日にち、4人にん一斉いっせいの送還そうかんになる可能かのう性せいもあるということです。

このため、4人にんの逮捕たいほ状じょうを取とっている警視庁けいしちょうは、移送いそうに向むけ6日にち、捜査そうさ員いんをフィリピンに派遣はけんすることにしていて、警察庁けいさつちょうの担当たんとう者しゃも含ふくめ15人にんほどが現地げんちに向むかうということです。

警視庁けいしちょうは、送還そうかんを受うけ次第しだいメンバーを逮捕たいほし、特殊とくしゅ詐欺さぎについて取り調とりしらべを進すすめるとともに、一連いちれんの強盗ごうとう事件じけんとの関連かんれんについても本格ほんかく的てきに捜査そうさする方針ほうしんです。

容疑ようぎ者しゃ2人にんの裁判さいばん打ち切うちきりなら 4人にん全員ぜんいん引き渡ひきわたす可能かのう性せい

日本にっぽんの警察けいさつが身柄みがらを引き渡ひきわたすようフィリピン側がわに要請ようせいしている4人にんの容疑ようぎ者しゃのうち、渡邉わたなべ容疑ようぎ者しゃと小島こじま容疑ようぎ者しゃはフィリピン国内こくないで暴力ぼうりょく事件じけんの裁判さいばんが続つづいているため、日本にっぽんへの引き渡ひきわたしに向むけた法的ほうてきな条件じょうけんが整ととのっていません。

こうした中なか、この2人にんの裁判さいばんの審理しんりが現地げんち時間じかんの6日にち午前ごぜん、首都しゅとマニラの裁判所さいばんしょで行おこなわれます。

フィリピンの検察けんさつは裁判さいばんの打ち切うちきりを求もとめているほか、2人にんの代理人だいりにんを務つとめる弁護士べんごしは5日にち、NHKの取材しゅざいに対にたいし「法的ほうてきな手続てつづきを順守じゅんしゅし、強制きょうせい送還そうかんについては国くにに委ゆだねる」と述のべ、裁判所さいばんしょの決定けっていを受け入うけいれる姿勢しせいを示しめしました。

6日にちの審理しんりを受うけて裁判さいばんが打ち切うちきられることになれば、フィリピン政府せいふは7日にちにも4人にん全員ぜんいんを日本にっぽんに引き渡ひきわたす可能かのう性せいがあり、裁判所さいばんしょの判断はんだんが注目ちゅうもくされます。