「
海外のファンドに
投資すれば
毎月4%の
配当を
受け取れる」
などとうたった
架空の
投資話で
金を
集めていたとして、
東京のコンサルティング
会社の
社長ら8
人が
詐欺の
疑いで
逮捕されました。
警視庁は20
代から30
代の
若い世代を
中心に
およそ200
億円を
集めていたとみて
全容の
解明を
進める方針です。
逮捕されたのは東京のコンサルティング会社「FRich Quest」の社長、森野広太容疑者(38)と会社の従業員などあわせて8人です。
警視庁によりますと社長らは「インド洋の島国セーシェルにあるヘッジファンドに投資すれば毎月4%の配当を受け取れる」などとうたって、おととし10月ごろから去年1月ごろまでの間に埼玉県の20代の男性など4人から出資金の名目であわせて5680万円をだまし取ったとして詐欺の疑いが持たれています。
社長らは、勧誘の際に「資金は全額ヘッジファンドに送金し、運用する。3割をFXなどに投資して積極運用をするが、残りの7割は国債や保険商品など保全運用をするのでこの部分は途中解約でも必ず返金する」などと説明していたということです。
ところが、警視庁の調べで、実際には、資金はファンドに送られていなかったことが分かったということです。
警視庁は社長らが20代から30代の若い世代を中心に全国の3000人余りからおよそ200億円を集めていたとみて、全容の解明を進める方針です。
警視庁は8人の認否を明らかにしていません。
1000万円を預けた男性は
「FRich Quest」に1000
万円余りを
預けたという
関東地方の30
代の
男性がNHKの
取材に
応じました。
男性は3年ほど前に知り合いからこの会社を紹介されたということで、「当時は『老後2000万円問題』が話題になっていて、不安にかられていた。元本の7割は必ず保証すると説明され、安心して出資を決めた」と話しました。
当初は毎月、配当として現金を受け取っていたということですが、去年1月ごろ、突然、会社側から「当局から指導を受けて業務が行えない状況となった」というメールが届き、その後、配当が止まったということです。
男性は「会社に電話してもつながらず、オフィスを訪ねるともぬけの殻になっていた。自分も未熟だったが、だまされたと感じている。お金は返してほしい」と話していました。