日本新聞: 英ヘンリー王子から「嫌がらせといじめ」、慈善団体の理事長が非難

英えいヘンリー王子おうじが自身じしんの設立せつりつした慈善じぜん団体だんたい「サンタバリー」のパトロン職しょくを共同きょうどう創設そうせつ者しゃらとともに辞任じにんしたことをめぐり、同どう団体だんたいの理事りじ長ちょうは３０日にち、テレビ番組ばんぐみのインタビューでヘンリー王子おうじから「大だい規模きぼな嫌いやがらせといじめ」を受うけていると非難ひなんした。

チャンダウカ理事りじ長ちょうは、ヘンリー王子おうじが２５日にちにチャンダウカ氏しやその周囲しゅういに知しらせることなく、損害そんがいを与あたえるニュースを外界がいかいに公表こうひょうすることを許可きょかしたと語かたった。同氏どうしは「その攻撃こうげきが私わたしやサンタバリーに所属しょぞくする５４０人にんとその家族かぞくに何なにをもたらしたか想像そうぞうできるだろうか」「これは大だい規模きぼな嫌いやがらせといじめの事例じれいだ」と訴うったえた。団体だんたいの理事りじやパトロンに近ちかい情報じょうほう筋すじによると、ヘンリー王子おうじらは「この公表こうひょうを完全かんぜんに見越みこしており、それを念頭ねんとうに置おいて（辞任じにんという）集団しゅうだん決定けっていに至いたった。彼かれらは慈善じぜん団体だんたいのために辞任じにんを固かたく決意けついしており、真実しんじつの裁定さいていを待まち望のぞんでいる」という。情報じょうほう筋すじはまた、メディアのほうが団体だんたいよりも先さきに辞任じにんについて知しらされたというチャンダウカ氏しの主張しゅちょうに反論はんろん。ヘンリー王子おうじと共同きょうどう創設そうせつ者しゃであるアフリカ南部なんぶレソトのセーイソ王子おうじは今月こんげつ１０日かに会長かいちょうと理事りじに辞表じひょうを送おくったと述のべた。一方いっぽうでサンタバリーは声明せいめいでＣＮＮに対たいし、「幹部かんぶの一部いちぶは理事りじに代かわって署名しょめいされた書簡しょかんは見みた」が、王子おうじらからの辞表じひょうはなかったとしている。チャンダウカ氏しは２９日にちに公開こうかいされた別べつのインタビューで、ヘンリー王子おうじとセーイソ王子おうじは「組織そしきを破綻はたん（はたん）させてから救出きゅうしゅつに来きたいと考かんがえている」と語かたった。争あらそいの詳細しょうさいは不明ふめいだが、チャンダウカ氏しはフィナンシャル・タイムズ紙しに対たいし、団体だんたいの英国えいこく拠点きょてんのスタッフと、レソトとボツワナのスタッフの間まで摩擦まさつがあったと述のべている。これは団体だんたいを変革へんかくし、意思いし決定けってい機能きのうを南みなみアフリカの指導しどう者しゃに移うつそうとする同氏どうしの取とり組くみがきっかけだったという。

英えいヘンリー王子おうじから「嫌いやがらせといじめ」、慈善じぜん団体だんたいの理事りじ長ちょうが非難ひなん