ニューヨーク市しでは1日にちに1700人にんを超こす感染かんせん者しゃが確認かくにんされるようになり、3月つき22日にちには経済けいざい活動かつどうを厳きびしく制限せいげんするいわゆるロックダウンに踏み切ふみきりました。

この措置そちにより、警察けいさつや医療いりょう関係かんけい者しゃなど一部いちぶの仕事しごとを除のぞいて社員しゃいんや従業じゅうぎょう員いんなどの出勤しゅっきんが禁きんじられたほか、住民じゅうみんは外出がいしゅつを控ひかえ自宅じたくにとどまるよう求もとめられました。

しかし感染かんせん拡大かくだいは深刻しんこく化かし、増ふえる感染かんせん者しゃに対応たいおうするため大だい規模きぼなイベントなどを行おこなう施設しせつが臨時りんじの病院びょういんとして改装かいそうされ、セントラルパークにも患者かんじゃを受け入うけいれるためのテントが設置せっちされました。

4月つきにはニューヨーク州しゅうで1日にちの死者ししゃが799人にんに上のぼりました。

その後そのご、マスクの着用ちゃくようと、人ひとと人ひととが一定いっていの距離きょりを取とる「ソーシャル・ディスタンシング」が浸透しんとうしたこともあり、感染かんせん拡大かくだいのピークは過すぎ、段階だんかい的てきに経済けいざい活動かつどうが再開さいかいされます。

しかしことし1月つきには再ふたたび感染かんせん拡大かくだいが深刻しんこく化かし、ニューヨーク市しで1日にちに確認かくにんされた感染かんせん者しゃは疑うたがいも含ふくめると7991人にんと過去かこ最多さいたとなりました。

これを受うけ感染かんせん防止ぼうし対策たいさくの徹底てっていが再度さいどはかられ、ワクチン接種せっしゅも始はじまる中なかで感染かんせん者しゃは徐々じょじょに減へり始はじめ、最近さいきんでは市しの感染かんせん者しゃの数かずは1日にちあたり1000人にん前後ぜんごとなっています。

ニューヨーク市しの人口じんこうはおよそ840万まん人にんですが、これまでの感染かんせん者しゃは疑うたがいも含ふくめると93万まん5000人にん、亡なくなった人ひとはおよそ3万まん2000人にんにのぼっています。

デブラシオ市長しちょうは大幅おおはばに減へった観光かんこう客きゃくを呼び戻よびもどすため、観光かんこう客きゃくに対にたいしてワクチン接種せっしゅの機会きかいを設もうける計画けいかくを発表はっぴょうしていて、州しゅうが承認しょうにんすればタイムズスクエアなどの観光かんこう地ちに移動いどう式しきの接種せっしゅ施設しせつを設もうけ、1回かいの接種せっしゅで完了かんりょうするジョンソン・エンド・ジョンソンのワクチンを使用しようするということです。

経済けいざい対策たいさくではバイデン政権せいけん発足ほっそく後ご、1人にんあたり最大さいだい15万まん円えんの現金げんきんが給付きゅうふされました。

この結果けっか、消費しょうひ意欲いよくが刺激しげきされ、3月つきの小売こうり売上うりあげ高だかは前まえの月つきに比くらべて9.8％の大幅おおはばな伸のびを記録きろくしています。

またワクチン接種せっしゅも進すすむ中なかで国内こくない旅行りょこうなど人ひとの移動いどうも活発かっぱつになり、今月こんげつ2日にちの日曜日にちようび、全米ぜんべいの空港くうこうを利用りようした人ひとの数かずは162万まん人にんまで上昇じょうしょうしました。

これはアメリカで非常ひじょう事態じたい宣言せんげんが出だされた前日ぜんじつにあたる去年きょねん3月つき12日にち以来いらいの多おおさです。

さらにバイデン政権せいけんでは中小ちゅうしょうの飲食いんしょく業ぎょうを支援しえんするため、今月こんげつから従業じゅうぎょう員いんの給与きゅうよの支払しはらいや家賃やちん補助ほじょに充あてられるよう日本にっぽん円えんで3兆ちょう円えん規模きぼの対策たいさくを始はじめていて、数すう千せんの飲食いんしょく店てんがあるニューヨークにとっては大おおきな支援しえんになると期待きたいされています。

ワクチンの接種せっしゅはペースの鈍化どんかも指摘してきされていますが、今月こんげつ7日にち現在げんざい、接種せっしゅを終おえた18歳さい以上いじょうの人ひとは全米ぜんべいで1億おく900万まん人にんあまり、接種せっしゅ率りつは42.6％となっていて、ニューヨーク市しも42％とほぼ同おなじ水準すいじゅんとなっています。